梅のあとは桜　白木蓮

桜の後は　ハナミズキ

四季のあるこの世界は有り難い

人間界は四季を問わず惨事と醜聞が果てしなく続くが

大劇場が絶えず名作ドラマを見せてくれるように

自然界は日々の散歩道まで美しいものが次々と登場する

そして大劇場と違いみな無料です

キリストは人の罪のために死んだというが

その後二千年　国と国　人と人は争うので

その方は今も十字架に掛ったままだ

人の集まるところどこでも争いの種は尽きない

せめて我が身の周りで出来ることをしよう

時々出会う人にはこちらから挨拶しよう

一人の笑顔　ありがとう　の一言で一日が明るくなる

木陰の子供の掌ほどの空間にスミレが咲いている

千のスミレ　万のタンポポは

戦場の弾丸一つ消すことはできない　かもしれない

小さなものでも　やがて大きくなるものもある

選挙の大きなポスターより

ペンダントに秘めた小さな写真が一人の心には大きい

一人一人が誰かの喜びになればいつかこの世は極楽浄土になる

それは五十六億七千万年後の

弥勒菩薩が再臨する日かも知れないけれど

山上村人