社会
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本年の統一地方選にむけて、各陣営、各候補者は必死の構えだ。残すところあと3ヶ月の戦いだけに、そのすさまじさはある種、想像を絶するものがある。特に、国政の選挙が無いとすると、当然、国政を占うのが地方選であり、たとえ国政の選挙を考えなくとも、統一地方選の意味は、地方が何を求めているかという点できわめて大きい。
ここにきて、県西のある地域を視ていると、あらためて、こんなことで政治は大丈夫なのかという疑問と不安を抱かざるをえないので書すことにした。すなわち、民主党系、現役候補がたくみに党名を隠し、しかも、そのバッグに自民党の地方大物の諸氏が、ぞくぞく支援し、本来自民党の候補の推薦をこれまたたくみに、阻止している事実にぶつかったからだ。
今、政治に求められているのは、一本のしっかりした筋をもった政治家の出現である筈だが、それ等の筋を選挙という最も大切な政治家を生み出す根っこや母体のところで壊してしまっているところに、現代政治の不毛が浮き彫りにされてしまって、多くの有権者達も、とまどいを隠せないようだ。
本来、地方の選挙が民主的で筋の通ったものでなかったら、地方主権も、地方分権もありえない筈だが、地方の首長や、国会議員、それに連なる政党の地域役員達の理解に苦しむ行動が先行するようでは若者達の政治離れもますます大きくなってしまうだろう。県西地区のみならず、他の地区でも、政党支部長の感情的とも思われる行動が、地域住民を困惑の極みにさせてしまっていることも、明らかになった。
これ等の顔をしかめざるを得ない現状は、やはり、小選挙区制という制度が、実は民意とは遠く離れたところで選挙や政治を行わせてしまい、それこそ、小粒になってしまった政治家や、地方の小ボスを暗躍させる格好の制度となってしまったこともまぎれもない事実のようだ。
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