トップページ ≫ 社会 ≫ さいたま市議会の怪程遠い地方政治の確立
社会
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埼玉改援隊の余波は思った以上に拡がっている。原因はこの会の設立のタイミングと説明不足にもある。また、マスコミも片寄った報道があり、誤解を強めているのも事実のようだ。
しかし、予算議会初日の緊急質問には驚いた。というより、あっけにとられたと言ったほうが良いかもしれない。まず、緊急質問とは、それこそ急施を要する場合にのみ許されるものである。しかし、今回、改援隊に対する質問がなぜ緊急性があるのかということだ。はっきり言って、何ら緊急性は皆無といってよい。それを許した議会と議長の責任は重い。もし、改援隊に対する不満や疑問があったら、それぞれの立場の代表質問や一般質問で質せばそれで十分なのは自明の理だ。まして、自民党と共産党があたかも手を組んだように市長攻撃をしている姿も奇異以外の何ものでもない。
さらに、市長与党的な民主党議員たちは何を手をこまねいているのか。議会は多数決だ。しかし、それは最後の採決の段階であって、時には少数野党が多数をやりこめ多数の意見を翻すところに議会のダイナミズムがある。動議を何回も出して堂々たる論陣をはるべきだ。もし、それが出来ないのなら多数の横暴で議会は終始してしまい、少数派の存在は無きに等しくなり、まさしく民主主義という仮面をかぶった怪なる政治の横行を許す結果となってしまう。
政治の危うさと怪しさが現代社会を跋扈している姿を見るとき、政治の理想や政治家への期待は全くむなしいものとなってしまう。せめて、身近な地方政治を確立し、中央政治の改良を成さねばならないのは、政治家のみならず有権者の責任でもあるはずだ。ちなみに“怪”とは常識を超えてすぐれているという意もあることを鑑みるとき、快にして怪なる議会を切望したい立春の日だ。
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