社会
特に埼玉県、さいたま市の政治、経済などはじめ社会全般の出来事を迅速かつ分かりやすく提供。
リーマンショックを境に経済状況が暗転し雇用状況も苦しい局面が続いている。とはいえ、平成22年度は尻上がりに有効求人倍率が改善し、平成23年3月の有効求人倍率は0.52倍となった。1年前の平成22年3月の有効求人倍率が0.38倍であり、有効求人数が25%増加していることを考えれば、確かに上昇傾向にある。
こうした中、埼玉県では平成22年度からあらゆる政策の横軸に雇用の創出・確保を位置付け、官民連携で雇用創出を推進する「埼玉県雇用ニューディール」を展開してきた。3年間でリーマンショック前の雇用水準を回復するため、約7万人の雇用創出を目標とするものだ。
このプロジェクトの平成22年度実績が発表された。当初見込みの約27,000人に対して30,361人の実績を残した。内訳は以下の通りだ。
□埼玉版グリーンニューディール(住宅用太陽光発設備の設置費用補助、エコ住宅建設に係るローンの補助など)・・・2,827人(2,300人)
□介護・福祉・保育分野(特別養護老人ホーム、保育所の整備など)・・・5,929人(5,200人)
□産業分野(創業・ベンチャー支援、中小企業イノベーション支援、企業誘致の展開など)・・・11,128人(9,800人)
□農業分野(新規就農支援)・・・250人(250人)
□雇用基金(緊急雇用創出基金事業、ふるさと雇用再生基金事業)・・・7,701人(6,400人)
□その他・・・2,526人(3,100人)
このように県のプロジェクトの効果もあり、埼玉県内の雇用状況は改善を続けてきたが、不確定要素はやはり震災だ。3月上旬は新規求人数が連日900から1,000人台の高水準で推移したものの、3月11日を境に、一旦求人数が350人前後に落ち込んだ。第4週には600人台と若干戻しつつあるが、先行きは不透明だ。
“埼玉県雇用ニューディールによる平成22年度の雇用創出実績(速報値)について”
http://www.pref.saitama.lg.jp/news/page/news110510-01.html
“埼玉県労働市場ニュース 平成23年3月分”
http://www.saitama-roudou.go.jp/info/news/LabourMarket2303.pdf
“都道府県・地域別有効求人倍率”
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000000ml38-img/2r9852000000mla4.pdf
“平成22年度の企業立地は56件。前年比9.8%増”
http://www.qualitysaitama.com/?p=13559
“農地・空き家を被災者に 地域と被災者のマッチングが活力を生み出すか”
http://www.qualitysaitama.com/?p=13548
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