トップページ ≫ 社会 ≫ さいたま市長選立候補者公開討論会、9日市民会館おおみやで開催。(埼玉中央青年会議所、埼玉新聞社共催)
社会
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混戦必至のさいたま市長選に立候補を表明している、現職の相川宗一氏(66)、前市議の日下部伸三氏(50)、前県議の清水勇人氏(47)、元知事特別秘書の高橋秀明氏(52)、自民党前衆院議員の中森福代氏(59)、共産党役員の松下裕氏(64)〔50音順・全員無所属〕の各氏が埼玉中央青年会議所、埼玉新聞社共催による公開討論会「さいたまの未来を考えよう」に全員出席した。
告示前日の9日午後2時半、さいたま市民会館おおみやの大ホールには約700名の聴衆が集まった。総じて年配者が多くを占め、男性7割女性3割と言ったところか。6名の候補予定者全員が一堂に会するなどということは今回限りの最初で最後のことであり、聴衆にとっては貴重な機会である。参加者の一人は「何だこんなものか。関心がないのかな」とつぶやいていたが、もっと多くの参加を予想していたのだろう。
会場で配布されたローカルマニフェストを元に西尾真治埼玉ローカルマニフェスト推進ネットワーク事務局次長の進行でおよそ二時間半に及ぶ討論会であった。討論会とはいえ候補者同士の議論はなされず、事前に書き込まれた統一書式のローカルマニフェストのテーマごとに2分ほどの制限時間内で政策などを訴えかけた。テーマの多さ、発言時間の短さのために、参加者も出席者も消化不良の感が否めない。それでも各氏それぞれに個性が現れ、さいたま市の市長にふさわしいかどうかの判断材料のひとつになるところがこの催しの意義であるのだろう。
市長としてふさわしいかどうかを配布された資料と今回の討論会だけで判断することは短絡に過ぎるが、日頃の政治に対する姿勢や情熱が伝わってくる候補もいれば、まったくの準備不足をさらけ出しそれでなくても短すぎる時間を余らせてみたり、政治家としての資質を疑われかねない発言をしたりで、見ようによってはスリリングである。発言する内容よりも表現の仕方に安定感があって、妙に納得させられる場合もあったが、資料や発言するときの態度に日頃からの政治に対する姿勢を垣間見ることが出来た。市長とは市政運営の全般的な責任を問われる役職だが、発想に偏りがあったり、妙な固定観念に縛られていては健全な市政運営は期待できない。
いずれにせよ聴衆は出席者に優劣を付けたはずである。選挙結果にどのように反映されるのかを見守りたい。
<解説>
120万の政令都市の首長になる人だったら、政策をこえて、スピーチ能力も重要だ。
それにしても、6人の候補は失礼ながら、記者に“なるほど”と納得させるスピーチは誰もしなかった、と言うよりできなかった。しいていえば、相川氏の経験からくる安定感、高橋氏の歯切れの良さ、清水氏の情熱のようなものは伝わってきた感はある。それにしても、自分の短い持ち時間をもてあます候補者には首をひねってしまった。又、主催者側の設定の仕方にもひと工夫、ふた工夫必要だったように思われた。
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