トップページ ≫ 社会 ≫ 陸山会事件と小沢一郎(6)「田中角栄政治の原点」
社会
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田中角栄はブルドーザーのように力強く、やみくもに若き血を燃やして地元の為に働いたのであった。資材の搬入が新潟県側から行われるため、ダム工事は予想を上回る膨大な雇用を創出した。本体工事、取付道路の設置、トンネルの開削、砂利や資材等の生産など様々な仕事が生まれ、貧困に喘いでいた山村を大いに潤したのである。今まで出稼ぎに出ていた人の中にも、自分で建設会社を興す人たちも輩出するなどして、僻地の山村は仕事の宝庫となり心から田中角栄に感謝したのだった。
村々を繋ぐトンネルの開通は、それまで隣の集落へ行くのに半日もかかっていた所を一変させ、住民の暮らしも一気に改善される結果となったのである。だから、50年以上たった今でも、山古志・湯之谷・広神・入広瀬村などで暮らす人たちにとって田中角栄は神様なのである。いつまでも言い伝え、語り継ぎして、この恩を忘れないようしているのだ。田中角栄の政治にはハートがこもっていたのである。貧しい人を助けたい。困っている人を何とか救えないだろうか。政治に出来ることなら何でもやってあげたい。田中角栄の原点はここであった。
爾来じらい、建設工事を増やして、もっともっと地元を潤す方法は何かないだろうかと真剣に考えた田中角栄は、ガソリン税を導入して建設省の財源に組み込み、道路整備をさらに進める方法を思いついた。欧米の先進国では既に実施されていたのを論拠に、このガソリン税を議員立法によって電光石火の如く成立させてしまうのである。この新税によって建設省の財政は大幅な予算増となり、役人たちは上から下まで大喜びであった。この時の田中角栄の努力を多とし、建設省を挙げて田中角栄を応援する気運が生まれたのは当然の成り行きだった。そして、これを契機に田中角栄を優遇するようになり、より強力な結びつきが始まった訳である。これは田中角栄の類まれなる実行力と先見性の賜物であった。
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