トップページ ≫ 社会 ≫ 陸山会事件と小沢一郎(7)「小沢一郎と越山会」
社会
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田中角栄が建設業界に睨みがきくのは当然の帰結である。黙っていても政治資金が楽々と流れ込んできたのだ。実力を備えた本物の政治だったからである。だから、小沢一郎が伝説的なこの派閥を単に襲名しただけでは産業界に睨みは効かない。どうしても無理があるので、二流、三流の建設業者しかすり寄ってこないのである。地元の辛苦を正面から受け止めて、共に汗を流し努力研鑽を惜しまなかった田中角栄とは政治の原点が違い過ぎるからである。
小沢一郎の原点は何処にあるのだろう。政治生活のスタートから一貫して政権党の本流を歩み、仕えた田中角栄、竹下登・金丸信が建設業界から易々と金をかき集めるのを脇目に、いつか、この上納システムを自分の物にしてやろうと野心を燃やしていたに違いないのだ。ようやく手に入ったので、次は、いかにも田中角栄を正統に継承したかの如く装う為に「越山会」を連想させるように「陸山会」と命名したのであった。事件には巻き込まれなかったものの、当事者たちの身近な側近として対応せざるを得なかった、いわゆる「ロッキード事件」、「竹下秘書の自殺事件」、「金丸不正蓄財事件」など数々の疑惑事件を経験する中で、政治資金はどう取り扱えばいいか、つまり、何が違法で、何が違法でないかを実習した訳である。すべて、これらの事件が反面教師となったのである。これが「陸山会」の悪用に繋がるのである。つまり政治団体を偽装して正体不明の裏金までマネーロンダリングしてしまおうと考えたのである。
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