トップページ ≫ 社会 ≫ 様変わりする街を版画と珠玉の名文で坂戸在住 田中一郎さん出版「画文集さかど」
社会
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田中一郎さん。坂戸在住。この3月18日で89歳。
東京大学卒業、教育者、郷土史研究家、版画家、国際ロータリー2570地区(埼玉県西北地区)ガバナー経験者(代表)とさまざまな顔を持つ。
スケッチと版画は、見る人の心を和ませる作品が目白押し。
このほど昭和26年より住みついた「さかど」を版画と珠玉の名文にちりばめられた画集として出版した。
その出版記念祝賀会は、田中さんの人生の引き出しの一つである坂戸市内にあるロータリークラブ(坂戸RC、坂戸さつきRC)が主催で開催した。
発起人の鍛冶田宙一坂戸RC会長は「旧い歴史をひもときながら、スケッチから版画にし、さらに画文集を出版することは偉業」と挨拶。
来賓の伊利坂戸市長は、「田中先生が坂戸に住み始めた昭和26年、私は小学校6年生。人情の機微がにじみ出た街であったと思う。あたたかさがあったことを田中先生の画文集を読みながら思い起こした。街の変化を発展ととるか、時代の姿ととるか、しかし、生き抜いた人々が汗を流して歴史を創ったことは事実である。その人々の思いをつないで坂戸ならではの街づくりができればいい」と述べた。
田中一郎さんは「昭和26年から街を写真に、スケッチに残してきた。公民館や文化会館で版画展を開き、睡眠口座にあった資金を元手に今回出版を決意。戦中仮死状態になったこともあったが、昭和22年に復学。考古学を専攻した。版画のもとになる「絵」は母のおかげ。革命の本を読んでいた私を心配して「絵」の先生のもとへ行かせた。左翼活動家になっていた私かもしれないが、今版画は生きがいである」と語った。
やわらかく、自然なタッチの田中さんの版画。この画文集は坂戸文化会館で購入可能。
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