トップページ ≫ 社会 ≫ 陸山会事件と小沢一郎(9)「陸山会と越山会」
社会
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「陸山会」の名称は、陸奥(陸前、陸中を含む)を越後になぞらえた命名である。表面をなぞらえた物まねである。政界の主流を歩んでいた小沢一郎が、さらに影響力のある代議士となるためには、史上最強と云われた越山会と同じレベルの政治団体を持つ事が不可欠だと考えて、越山会をモデルにした組織づくりに腐心したのだ。そして、この後援会でより多くの政治資金を集めるのが大政治家への道であると妄信するのである。内容はまったく伴っていないが、いかにもらしい命名と、自分こそが田中角栄、竹下・金丸ライン、いわば保守本流の正統な後継者であると内外に信じさせ、「陸山会」を政界トップの政治団体へと押し上げて行ったのである。前述したように実体においては「越山会」に及ぶべくもないのだが、ともかく二流の建設会社には浸透し、やがて東北地方の天の声として定着していったのである。
政治家を目指す人は誰でもそれなりに志すところがある筈だ。しかしながら、政治の世界に身を永く置けば置くほど政治的な駆け引き自体が仕事となってしまい、政争の激流をいかにして乗り切るかだけに腐心するようになってしまう。そして、志の方はおざなりなってしまうのである。政治家としての良心が薄れるにつれて政治屋の度合いが高まってしまうのである。一年生議員の内はまだまだ志を抱いていられるが、二回、三回と当選を重ねる毎に薄れてしまうものなのだが、当選回数を重ねなければ影響力のある政治家になれない。だから、この辺が政治の難しい所なのだが、政治を志す人たちの志こそが国を救うのだと言う事を忘れれば、何度当選しようとも単なる政治屋に過ぎないと言う事を心に強く銘記して欲しい所である。「越山会」の名称だけをパクッた「陸山会」には、確たる目的も無ければ、支援する人たちの精神的な拠り所も無いと思う。仏つくって魂いれずだからである。偉そうに君臨している今の小沢一郎こそ、まさに政治屋そのものではないだろうか。
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