トップページ ≫ 社会 ≫ 道ひとすじ。 重要無形文化財(細川紙 伝統工芸士)東秩父に咲くいぶし銀 根岸光一氏。
社会
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根岸光一(みつかず)氏旭日双光章受章を祝う会が3月10日リリックおがわで行われた。
根岸氏は、伝統細川紙の技術保持者であり、重要無形文化財でもある。
細川紙は銘柄の一つ。強度があり、保存がきくことから 古文書などに多く使われていることで有名でもある。出雲和紙、美濃和紙に肩を並べている。
小川、東秩父地方は、和紙、建具、絹、地域経済というより、埼玉経済を支える一本の柱でもあった。特に東秩父は和紙の里として、紙業を生業としている家が多く存在した。しかし、残念なことに今ではその数も減少。
そのような環境のなかでも、根岸氏は後継者育成、技術を伝承することに心を砕いている。
祝賀会には若林東秩父村村長、笠原小川町長も列席し、「探求心の人」「技術者集団を存続から発展へ」「5人の弟子を育成することも偉業」と祝意を述べた。
根岸氏は「紙業というもの一人ではできない。妻が助けてくれないとできないもの。妻にも大きな役割を引き受けてもらった。技ひとすじに頑張ってきた。60年の月日。一言では言い表せない苦労もあり、喜びもあった。多くのみなさんに支えられて今日を迎えられた。」と謝辞を述べた。
和紙は、冷たい水を使っての作業。祝賀会の中でも「和紙と水はつきもの」と言った声もきかれた。(この祝賀会の水はおそらくお酒であろう)そして、小川酒蔵「武蔵鶴」のお鏡酒もふるまわれ、和気あいあいとした祝宴となった。
当日の席次表、ランチョンマットが根岸氏謹製であったこと、参加者からため息がもれた。
根岸氏は和紙だけでなく、焼き物などいわゆる日本の伝統工芸に厳しい眼をもつ。その審美眼を細川紙とともにぜひ伝承していってほしい。
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