トップページ ≫ 社会 ≫ 新エネルギーは身近にある(1)「原発再稼動に是は無い」
社会
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おおい原発のストレステスト(耐性検査)について原子力安全委員会は経産省原子力安全保安院が「妥当」とした審査書を了承し、再稼動の是非は野田首相と関係閣僚による政治判断に委ねられることとなったが、これを受けて橋下大阪市長は原発の是非は総選挙によって民意を問うべきであり、大阪は再稼動反対のオプションであると声高らかに宣言した。はたして政府は福井県に対しどのような説明を行うのか全国民が注目するところだ。産業界の一部からは再稼動を望む声が強いが、原発の再稼動を論議すること事態がナンセンスである事に気づいていないようだ。いくら経済効率が優れていようとも、自分たちでコントロールできない原発は人間社会では絶対に受け入れられないものだと認識出来ない甘さがあるからである。被爆地(あえて言わせていただきます)で再稼動の是非を問えば99%以上の人が反対の意思表示をするものと思われる。製造コストに直結するので再稼動を許容する産業界の人だって、もし自分の家族が直接の被害者であったならば、絶対に原発反対を強く主張するであろう。この原発事故をひとごととして傍観していてはいけないのである。国民全体がつきつけられた難問ではあるが、被害にあわれた人々の故郷への絶望的な想いを念頭に置きながら、明日は我が身に降りかかってくる事が無いように努力し、その備えを絶対に怠ってはならないと思っている。先日テレビで福島市内での除染作業を見たが、年配のボランティア達が大勢で通学道路沿いの放射線量が高い場所の表土を掘り起こして一時的に保管する場所(最終保管場所はいまだに設置できない)まで運び、ビニールに包んで埋めている様子だった。これを見ていて、除染作業が進んでいる様子を伝える報道だったのに、現実的には、ほんの一部の除染だって驚くほどの人手が掛かっているし、こんな作業を住宅地はおろか野や山にまで繰り広げるとなると、気の遠くなるような話だなと思ってしまった。いったい、何時までかかるのだろうか。除染、除染と言うけれども、物理的に何処まで出来るのだろうか、こう考えると気が重くなってしまい、ついテレビを切ってしまったが、翌日になっても、何ともやりきれない気持ちが胸の底に残ってしまった。私たちはこの問題から誰も逃れられないのであるが、ひとり、ひとりが自分たち被害者であるとの認識に立って原発の是非を論じなければならないと強く思ってしまったのである。
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