トップページ ≫ 社会 ≫ 日本でもっとも忙しいビジネスマン ローソン新浪社長来県日本の遺伝子でこの難局を必ず乗り切れる 埼玉 無門塾講演
社会
特に埼玉県、さいたま市の政治、経済などはじめ社会全般の出来事を迅速かつ分かりやすく提供。
埼玉無門塾(丸木清浩会長・埼玉医大理事長、前埼玉県議会議員)平成24年公開講演会が、4月23日 午後7時より川越プリンスホテルで開催された。
この埼玉無門塾は、7年前、政治、経済を学ぶことを目的に発足。当初30名であった会員も現在は60名に数を伸ばしている。
首長では、鶴ヶ島市藤縄市長、さいたま市清水市長、所沢市藤本市長を輩出している。
当日は、田中県議(入間)北堀県議(秩父)が司会をつとめ、
鈴木県議(三郷)星野県議(富士見)藤縄市長、藤本市長、山口たいめい氏、神山佐市氏、他県内の市議町議も多く出席した。
丸木会長が「新浪社長の弟さんは国際医療センター心臓外科の教授をつとめている。オペの症例は2000以上。大変優秀。その関係で、日本で最も忙しい新浪社長の講演会が実現した。日本は今暗闇の中羅針盤のない状況だが、それぞれの立場で、この講演がヒントになるとありがたい」と挨拶した。
新浪社長は1959年生、慶應大学卒業後三菱商事に入社。ハーバード大学経営大学院でMBAを取得。2005年よりローソン代表取締役兼CEO 。
2006年にはベストドレッサーにも選ばれた。堂々たる体躯の好漢で、世界を駆け抜けるビジネスマンの熱い講演は会場に明日への希望とさわやか旋風を送りこんだ。
新浪氏講演要旨
ローソンの企業理念は「みんなと暮らすマチ幸せにします」
それぞれの地域を東京からバックアップ。
特に昨年の震災でこの企業理念の大切さを実感した。
成長を続けてきたコンビニ業界だが、成長と低迷の岐路、チャレンジに直面している。
ローソンではカードの導入から4000万人(日本の人口の3分の1)の膨大データを取得。いいかえればITを駆使した業界ともいえる。
政治も経済も同じことだが、変化をつかむためにはお客様に近いところで、素早く対応することが重要であり、そのために「自ら考える人財」が必要。
ホスピタルローソンは病院内でのコンビニ。医療は地域であり、この分野でNO1であることは「誇り」である。
地域に合ったお店づくりをすることがより地域密着になる。
カードデータの分析からいい材料を仕入れ、高品質な商品を提供していく。
今後は日本のコンビニを海外へ(すでに大連、上海、インド、ミャンマー、ベトナム、シンガポール、インドネシア、ハワイ、シリコンバレーに進出)
また、店舗とネット市場とのマッチングがカギである。
日本にとってTPPとは?TPPは国を滅ばすのか?
TPPで日本の輸出は活性化する。中小企業の作った「モノ」の付加価値があがる。日本はモノ作りがうまい国。農業が壊滅することはない。9割輸入になってしまうといわれているが、それも否。あのおいしいコメは日本でなければ作ることはできない。培った農業のノウハウをぜひ、若手に伝承してほしい。
繁栄は努力あっての繁栄。日本には先輩から受け継がれた立派な遺伝子がある。
この遺伝子とチームワークでこの危機をきっと好転させることができる。
必ずやりきれる、過去の先輩たちの遺伝子で、自信をもって難局を乗り越えるべき。経済は生き物であり、商品価値高い、いいものを高く売るべきである。
(質疑応答から)
新人教育について。過保護に育った世代、研修二年で半数近くが辞めていく。
コミュニケーションもできない。就職前に海外ボランテイアなどが必要。
青年海外協力隊経験者は極めてリーダーシップが強い。
ほめるとよくやる、自信をつけるとよくやる。やりきる、乗り切るといい社員になる。
競争こそ人生であり、競争を覚えさせることも大切。
海外戦略(中国)について
日本で採用した中国人をヘッドハンテイングされることも覚悟して雇用。
従業員とのコミュニケーションも大切。
このことは過去に中国に進出(日本人を派遣した)し、撤退し学んだことがベース。サービス産業は地元の人にいかにかわいがってもらえるか。
中国は約束とルールを守らない国であるが、マーケットは伸び、魅力ある国。
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