トップページ ≫ 社会 ≫ 石原慎太郎の研究(1) <嵐を呼ぶ男となった>
社会
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石原都知事が吼えた。「東京が尖閣諸島を買うことにしました。東京が尖閣諸島を守ります」。この一言に日本中が大騒ぎだ。「尖閣の 海に嵐を 呼ぶ男」の川柳をラジオで流していたが、まさに、国内が喧々囂々として、いろいろな情報が飛び交っている。現時点での賛否は五分五分と言ったところが、これはマスコミのスピード調査によるもので、時間を置いて全国的な規模で2000通以上のアンケートを集計したものではない。まあ、今後の議論を待つところではあるのだが、テレビから感じられたのは、賛成意見の多くが強い口調で、政府が無策でだらしないので、これを座視できない石原都知事が内外に強い危機感を表明したものであるから大いに支持するとの事であり、一方の反対意見の多くは都民税の使われ方として問題があり都民が納得しないだろうから反対であるというものであった。某テレビではコメンテーターが、同様の意見を誇らしげに語っていたが、ボタンの掛け違い論議になっていて滑稽であった。こんなのは問題の本質を捉えていない詭弁であって、だったら、都民税以外の金で買ったらどうなんだと切り返えされたら、いったい何と反論するのだろう。その道の専門家として出演料を頂いているのだから、もっとしっかりした発言をして欲しいものである。尖閣諸島を公有化して国境を守ろうという国家の一大事を、なんか、まったく違った次元の話と一緒くたにされて議論して憚らない姿は、あきれかえるほど低能政府と「お笑いと温泉とグルメの国」と揶揄される現代社会を象徴している現象でもあった。例えれば、焼酎と日本酒のどちらが旨いかを論じている折に、健康の事を考えてどちらも飲まない方が正しい、と言っているようなものである。日ごろは政治家をけなして得意がっていても、こんな程度の捉え方しか出来ないコメンテーターだって、愚かな政治家たちに負けないくらいであって、まったく情けない限りであるのだが、まぎれもない日本の現実なのである。
「東京が引き金を引かなかったら国は出てこなかった」と石原都知事が言ったように、政府も素早い反応で官房長官を通じ「政府で買い上げたい」との意思表示をしたが、頼りない民主党政権への売却に地権者が応じるのかどうか判らないのである。いつも世論に左右されてばかりいて一向に腰の定まらない公約破りの常習犯である民主党政権を、まったく信用していないようで、国が保有するようになるには、かなりの紆余曲折を経なければならないだろう。
つづく
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