トップページ ≫ 社会 ≫ 石原慎太郎の研究(5) <石原新党は天の啓示か>
社会
特に埼玉県、さいたま市の政治、経済などはじめ社会全般の出来事を迅速かつ分かりやすく提供。
石原都知事は最近「よすがを大切にする」と言い出している。縁(よすが)とは、広辞苑によれば、物事をするのに頼りとなる事とある。もちろん、夫・妻・子など頼みとする相手の事の意でもある。思えば大震災の発生した日は石原慎太郎が都知事選に出るか出ないかを記者会見で発表する予定の日であった。この巡り会わせの中で考えたのは、この大災害は自分に対する天からの啓示であると受け止めているようだ。震災当日の談話で「怠惰のあまり打算が蔓延る日本社会に天が罰を与えたのだ」と発言して物議をかもしたが、真意は、この天災をバネにして、一から日本を創り直したいとの強い想いが過激な言葉となってしまっただけで、その胸中は自分が培った知見の全てを社会に活かすのが使命であり、日本によすがを創り上げる為、その先頭に立って指揮を振るう覚悟を決めたようである。
作家として「太陽の季節」でデビュー以来、「スパルタ教育」、「NOと言える日本」と十年一区切りにミリオンセラーを世に送り出しているくらいクリエイティブである。作家としての評価が意外と低いのは、政治家としての存在に重みがあるからであって、かっては三島由紀夫と並び賞される才能を広く認められていたのだが、親友であった三島の自決が、政治への傾倒をより深めてしまったのである。石原慎太郎は義を重んずる人でもある。「義」とは我を美しくと言うのが本義であって、行動を美しくするためには本能を制し、我欲を捨て節義に殉じ、生も死もかえりみない事である。だから三島由紀夫への想いがいつまでもまとわりついて離れないのであろう。
つづく
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