トップページ ≫ 社会 ≫ ゼロ金利下でも税の延滞金は超高利!
社会
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11月に行われるアメリカ大統領選挙の争点の1つが医療保険制度だ。誰もが健康保険に加入している日本から見れば、共和党がオバマ大統領の医療保険改革を目の敵にするのは理解しにくい。と思っていた私だが、最近あることから「健康保険憎し」の気持ちにまでなってしまった。
一昨年、たまたま臨時収入があり、その分、昨年の健康保険税が跳ね上がった。臨時収入のほうはそれを待っていたかのような臨時支出があって、雲散霧消。あとには高い保険負担が残り、支払いも遅れがちになった。
すると、役所からの通告で延滞金がドーンと付いてきた。利率にして14.6%! 健康保険自体の支払いに苦しんでいるところへ、まさに追い討ちだ。金利の上限を定めた法定金利は、元金10万円未満で20%、10万円以上100万円未満で18%、100万円以上で15%だから、これはサラ金並みの金利と言えそう。
支払いが遅れたことに対するペナルティーも加味されているのかもしれないが、ゼロ金利の時代にこんな金利とは理解に苦しむ。遅れてでも何とか支払おうという人の意欲さえ殺ぎかねない。所得税や市・県民税、固定資産税も延滞金の利率は同じ14.6%。私のケースでは税額自体が健康保険より安かったり、年ごとの変動幅が小さかったりして、特に問題はないものの、高金利に変わりはない。
健康保険などが支払えず、延滞金を含めた滞納額がどんどん膨らみ、危機に瀕している人の数は増えている。いっぺんに払えない場合は役所に出向いて相談するとよいとされるが、役所ぎらいの人はそれをしたがらない。税金滞納で役所と壮絶バトルを繰り広げた作家、中村うさぎさんが書いていたように(文集文庫『税務署の復讐』)、役所の担当者によって対応に大きな違いがあり、不快な思いをすることもあるようだ。「ほとんど医者にかかっていないのに」と愚痴りたくなったが、これは言うまい。でも、延滞金にさらに金利を付けることはないということが分かったのは収穫だった。延滞金はとりあえず放っといても元金たる保険料を払っていくというのが得策のようだ。
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