トップページ ≫ 社会 ≫ 矢部澄翔個展~inori~ 墨翔展2012 大盛会!!
社会
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今や世界で活躍する女流書道家矢部澄翔女史による墨翔展2012が、埼玉県立近代美術館で平成24年9月18日(火)~23日(日)に開催された。
昨年3.11を機に書いた「生」や「祈」など矢部の大作15点をはじめとする生徒の書を含む130点近くの作品が壁一面に展示された。
矢部女史の作品が並ぶ中、あるひとつの作品の前で足がとまる。「生」の文字が凄まじい勢いで何かを訴えかけてくるのだ。鳥肌がたつ。明らかに他の作品とは違う何かを感じずにはいられない。震災直後に書かれた作品である。恐怖と不安に押しつぶされそうになる中、「書道家矢部澄翔」として表現した作品なのだ。
生きることが、あたりまえのように毎日を過ごしてきた自分がいる。生かされていることに感謝し、改めて、生と死を考えたという。
自分が生きている限り“一生懸命生きる”ことを誓った作品だ。
震災から1年後に書かれた「祈」「復興」の作品には希望を、「摩詞般若波羅密多心経」には亡くなった人々への鎮魂の思いが込められていた。
又、現地を訪れ、現地の人々とともに歩きながら書いた「歩きましょう」は、これからもずっと現地の人々と交流・つながりを持ち続ける中で、自分のできることを探し、役に立ちたいという思いを込めたのだと静かに語った。
矢部澄翔女史の作品にはいつも魂が込められている。見る人々の心を動かす力をもつ作品を書き続ける根底には、出逢った人々・場所すべてに感謝する気持ちがある。
作品を通して感動や元気、怒りや悲しみを表現する矢部澄翔女史の作品すべてから、息づかいが聞こえてくるような作品展であった。
未来の書道家を目指す作品も数多く展示され、師匠としての矢部澄翔女史にも更なる期待が高まる。
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