トップページ ≫ 社会 ≫ 川越で「まちづくりシンポジウム」~未来を見据えたまちづくりへの布石
社会
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9月29日土曜日、川越市市民会館やまぶき会館ホールで、「まちづくりシンポジウム~市制施行100周年の川越を描く」が、市民150人(主催者調べ)も参加し、開催された。 シンポジウムに先立ち、岸井隆幸氏(日本大学理工学部教授)の基調講演が行われた。プロジェクターを用い、「これからの10年は、高齢者対策や都市整備基盤に力を注がなければいけない」と指摘。さらに「10年後の施策というのは、150年後のまちづくりの布石である」として、継続可能で、しっかりとした計画の元で行われるまちづくりは、50年後に実を結ぶという事例を紹介しながら、ビジョン策定の重要性を訴えた。そして、「夢なければ理想はない、理想なければ計画はない、計画なければ実行はない、実行なければ成功はない、つまり夢がなければ成功はない、我が町を次世代へ引き継ぐのに夢を持たねば、何も起きない」と、吉田松陰の言葉を引用しながら、これからの可能性と、まちづくりとはどうあるべきなのかを話された。
パネルディスカッションでは、講演を行った岸井教授が進行役を務め、パネリストとして、露木茂氏(東京国際大学特命教授・元フジテレビアナウンサー)、立原雅夫氏(川越商工会議所副会頭・川越市姉妹都市交流委員会代表)、西本千尋氏(ジャパンエリアマネジメント代表)、原崇之氏(市内在住大学生)が登壇した。それぞれの立場から、10年後のまちづくりについて意見が出され、活発なディスカッションが行われた。「古くから住む住民と、新住民の間で、なかなか意思疎通が上手く行っていない」、「都心からのアクセスは充実しているが、市内のアクセスが悪い」など、厳しい意見も出される一方、「伝統と歴史、都心からの交通の便など、長所を伸ばして行くようなまちづくりをすれば、発展する可能性は大いにある」など、好意的な意見も述べられた。ディスカッションの最後に川合善明市長より「今後のまちづくりについては、50年位のスパンで考えて行きたい。皆さんのご意見を参考にし、市民の方々に住んでよかったと思ってもらえ、市外の方々に川越に住みたいと思ってもらえるような、そんなまちづくりをしたいと改めて感じた」という感想が述べられた。 今回のシンポジウムは、市制施行90周年を迎えた川越市が、10年後の100周年、そして、その先の未来を見据えたまちづくりに真剣に取り組んで行くという、姿勢の表れである。時間の関係で市民からの質疑応答がなかったことは残念だが、客席で耳を傾けていた市民の真剣な表情が印象的だった。
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