トップページ ≫ 社会 ≫ 「避難所宿泊体験会」所沢で180人の住民が参加
社会
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大規模地震を想定し、避難所の運営を宿泊しながら体験する訓練が10月13日土曜日から14日日曜日の両日、所沢市立安松中学校で行われた。住民ら180人が参加し、避難所の開設や避難者の受け入れ、炊きだしなどの対応を学んだ。
宿泊を伴う避難所運営訓練は、所沢市内では初めてのケースであり、県内でも鶴ヶ島市や深谷市などが実施したが、事例はまだまだ少ない。
参加したのは、東所沢和田1丁目、2丁目、3丁目自治会の住民と、安松中学校の生徒らで、午後2時に安松中学校へ集まった。各班に分かれ、避難所内施設(仮設トイレ、ゴミ集積場など)設営訓練や、所沢市東消防署の指導による「けむり体験ハウス」の体験、所沢市社会福祉協議会の指導による「車いすの操作方法」など防災教室も実施された。夕食の炊きだし訓練では、中学生を中心に薪でご飯を炊き、おとなたちがそのサポートをするという形だった。中学生も慣れぬ手つきで薪をくべ、水加減に苦労したものの、参加者が協力し合い、カレーライスが完成。配膳もスムースに行われ、参加者はブルーシートの上に車座になり、炊きだしのカレーライスを味わった。
体調や年齢などを考慮し、宿泊訓練は自由参加となった。それでも50人ほどが参加し、それぞれ段ボールを敷き、毛布をかけて就寝した。
一夜明け6時に起床。6時30分から所沢市の健康体操である「とこしゃん体操」が参加者全員で行われ、藤本正人所沢市長による激励、そして朝食炊きだし訓練が行われた。アルファ米を使った炊き込みご飯だったが、美味しいと好評だった。
7時30分に訓練が終わった。 宿泊訓練参加者は憔悴しきった様子で「隙間風が入り、なかなか寝付けなかった。今回の体験会で避難所生活の過酷さを体験した。東日本大震災で被災された方には遠く及ばないが、経験したことは大きい」と語った。 実際に災害が起きれば、想像を絶する状況下で避難生活を送らなければならず、混乱は必至だ。しかし、先ずは経験すること。そして、その経験の蓄積が大事である。この体験会により、住民たちの防災意識が高まったことは確かだ。
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