トップページ ≫ 社会 ≫ DV:ハラスメントについて考える会自らの体験を語る三遊亭窓里氏
社会
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議員と落語家の二足のわらじをはく三遊亭窓里の講演会「男性被害者の会 発足式」が平成24年11月17日(土)川越市民会館で開催された。
第1部では「DV:モラルハラスメントとは?」について、自らの27年間の結婚生活に実例にあげ、公の場で初めて語った。
モラルハラスメントとは、暴力を振るわず、言葉や態度で嫌がらせをし、いじめることであり、精神的暴力、精神的虐待のことをいう。
窓里は、平成24年1月30日に27年間連れ添った妻と調停離婚。
離婚の理由は、妻の私に対するDV:モラルハラスメントであったという。
朝は起きず、朝食は自分の分だけ、掃除や片付けは大嫌い、家事は放棄、仕事で遅く帰宅しても27年間一度も夕食を作ってくれたこはなかったのだ。
嫌がることを毎日繰り返され、精神的に疲れ、精神疾患をおってしまうか、このまま殺されてしまうではないかと考え離婚調停を申し立てる。
判決は窓里が慰謝料を払い、妻には退去命令がだされたが、今でも嫌がらせは続いている。なぜ被害者である自分が慰謝料を払わなければならないのか、日本の法律に疑問を感じている。
しかし、そこに至るまでには、自らが想像しない現実があった。
妻がADDという病気であることに気づいたのだ。ADDとは注意欠陥障害。
一緒に治すために病院に行こうとするが、病気を認めず、24年の月日がたってしまっていた。
この病気は、今現在、あまり世の中の人々には知られておらず、苦しんでいる人は少なくない。治療法もなく、病院もあまりないのが現状。
一緒に治せていたら、こんなことにはなっていなかったのだろうかと・・・。
離婚はよくないことである。
ふたりが出会い結婚したのだから、協力して直していかなければならない。
性格の違いや、異なった環境で過ごしてきたふたりが仲良くやっていくには、妥協が必要。
妻には自分の子供を産んでくれたことに感謝している。
やはり、3人で仲良く生活していきたかったと語った。
モラルハラスメントの男性被害実例は少なく、相談する窓口も少ない。
そこで被害者の相談窓口を設置することを提案し、困っている人がいたら是非相談してほしいと強く訴えた。
最後に、妻の悪口を言う会ではなく、DVについて考える会ですと結んだ。
落語の中の夫婦「町内の若い衆」を公演。
流調な話しぶりで会場を笑いの渦に巻き込んだ。
議員、落語家、大学の講師など窓里の活躍は留まるところを知らない。
今回の公演では、私生活を公の場で話し、自分が話すことで傷ついている人々を一人でも多く救いたいと願う思いがある。
いじめや虐待、そしてモラルハラスメントのようにまだまだ世の中にあまり知られていない問題を考えさせられる講演であった。
そして、一人でも多くの人が救われるきっかけに出会えることを願うばかりである。
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