社会
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11月18日市制施行はじめての市長選は現役の小島卓氏(73歳)の勝利に終わった。
対抗馬の岡安良氏との差は10675票対9203票と約1500票。
この1500票を小差とみるか大差とみるかは微妙だが、人口約5万人の市の選挙としてはかなりの差とみるのが妥当だろう。
今回の選挙が何故注目に値したかというと、まず第一に岡安氏側が小島氏側のポスター攻撃を執拗に繰り返し、そこに県庁幹部が介入して、かなりの騒動になったことだろう。他にあまり例をみない珍しい光景だった。
もともと小島氏の後援会は熱狂的な上田知事支持で固まっており、昨年の知事選においても他市町村を寄せつけない票を出した。
さらに、この後援会は上田知事の四選出馬を真剣に考えており、岡安氏がいくら上田知事との友好関係を訴えても、鉄のような結束をはかり、上田知事がポスターに協力してくれたのだから、勝ってこそ恩返しができるという一念の選挙だった。
またどういう訳かを中立を装っていた地元の岡県議はすっかり岡安氏支持にまわり、告示後の選挙ポスターまで、上田知事の写真と岡氏の写真を張り付けるというこれ又、あまり例のない広報戦術を展開。終始、小島氏側にかなり行儀の悪い批判を繰り返した。
一方、小島氏側は一切相手を中傷せず、政策と政治姿勢を訴えることに徹した。
新しい市のスタートの選挙としては、市民の共感を得られず、岡安氏の出馬の動機がわかりにくく、その結果が1500票という“大差”を生んだと思われる。又、一つの市の市長と県議は二人三脚がもっとも望ましい姿だが、このままだと、せっかくの市制施行もどうなるのかが危ぶまれてならないというのが大方の市民の声といっていいだろう。
(響 三郎)
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