トップページ ≫ 社会 ≫ 「政党ポスターと疑問だらけのキャッチフレーズ」
社会
特に埼玉県、さいたま市の政治、経済などはじめ社会全般の出来事を迅速かつ分かりやすく提供。
衆議院選挙が公示され、街中には各候補者の色とりどりのポスターが立ち並ぶ。
それぞれのポスターからは、ポスターにかける各候補者の熱い意気込みが伝わってくる。
それもそのはず、ポスターの重要性をあげたらきりがない。
候補者の演説を聴く機会のない人にとって、候補者を選ぶ判断材料の一つとなる。
また、マニフェストというあてにならないものを聴いたり見たりするよりは、ポスターを見た直感で1票を投じる人も決して少なくない。
ではポスターを見て何を判断すべきだろうか。
勿論、人相は言うまでもないが、これはこれでわずかか、多数?の修正というものが入るので、その辺は頭に入れておこう。
そして、候補者が最も力を入れるのが、『キャッチフレーズ』である。(以下キャッチとする)
その重要性は、商品のキャッチコピーを見ても一目瞭然である。
キャッチがよければその商品はヒットするといっても過言ではない。
ポスターの短いキャッチは、政党や候補者の凝縮された最も訴えたいメッセージであると認識する有権者が一般的だ。
各候補者のキャッチは独自のキャッチを使う候補者もいれば、政党ポスターのキャッチをそのまま掲げる候補者も多い。
そこで、政党ポスターとキャッチに注目してみよう。
まず、気になるのは、みんなの党だ。キャッチは「闘う改革。」とうたっているが、ポスターにはそのキャッチは小さく「アジェンダ」の言葉が大きく目に付く。まずアジェンダとは何か、と有権者は疑問に思うはずだ。ここは、日本だ、政策や計画などという言葉でないとピンとこない。
そして共産党。「提案し、行動する。」
握りこぶしの志位委員長が少し笑みを浮かべているポスターは、どことなく、真剣さが伝わらず、行動力?大丈夫なのか?と首を傾げたくなる。行動力をアピールするのであれば、キャッチも「行動あるのみ」とした方がよいのではないかと個人的に思うのだが。
自民党のキャッチも不可解だ。「日本を、取り戻す。」
「政権を取り戻す」ならまだ頷ける。しかし、「日本」ときたら反感をかうのではないだろうか。3年前の政権交代になった理由を深く受けとめるべきだ。「改心!」と一言付け加えるだけで、有権者の自民党への「半信半疑」は「安心」「期待」へと変わるはずである。
その他、社民党「生活再建」、公明党「日本再建」、未来の党「だれもが希望をもてる未来を」などあまり興味をひかれないものが多い。
維新も同じ、「日本再生、未来への責任。」と橋下氏の半身ポスターだ。
まだ政党キャッチの「日本を強くする~したたかな日本~」をポスターに起用し、したたかそうなお二人のしたたかな笑みを見たかったものだ。
最後に民主党のキャッチ、「動かすのは決断。」。
キャッチとしては、簡潔でわかりやすいが、「決断を迫られてようやくする決断のことか」と問いたい。決断ができてもブレたり、行動が伴わない決断は、無意味なものである。
選挙戦残りおよそ1週間。
今後は候補者独自のポスターのキャッチフレーズに注視し、候補者の最も訴えたいことを有権者としてキャッチしたいものだ。
(古城 智美)
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