社会
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金田石城先生とお会いしたのは7年前である。
石城先生が、浦和の書店で私の著作を見つけ、「おもしろい男がいる」と私を訪ねてくれたのが出逢いの最初である。
私の第一印象は、鋭い眼光をもった鷹のような人、というものだった。
“鋭い”という二文字が石城先生の私のイメージだ。
かねてより、その御高名は存じていたが、その“書の巨人”が私を突然訪ねてくれた感動は、いまもって私の胸中でほてっている。
天才とは努力の天才のことだというのが私の考えだが、この石城先生の努力はとうてい俗人の手の届かないところにある。
己を打ち、己を傷つけ、悲鳴をあげさせ、美を追求しながら理想の美の階段をのぼりつめていく、その姿に過去も現在もない。あるのは、永遠の未来だけだと私は感じている。
追い求める永遠の未来を矢のように突っ走っていく天才石城先生は、一方で約束を守ることを信条としている。
今日まで石城先生が、私と交わした約束は全て果たされている。この約束を守る抜く姿は、先生にとって“約束こそが人間の美”という美学なのだ。だから、先生のファンの幅は広く深い。先生の書に惚れると同じように、金田石城というの人間に惚れている人達なのだ。
先生のファンの一人、作家の森村誠一氏は石城氏を「未知の狩人」と名付けている。そして石城語録をとりあげて「人間の生涯なんて目をつぶっている間の出来事。だから地球がある限り存続する不朽性が感じられる」と評しているが、つかの間の人の生の中で、一瞬に賭ける気合と悲哀こそが石城先生の魅力なのだ。そして有限なる生を無限の宇宙へと創作の鬼、天才石城は一目散に翔けのぼっていく。
私は石城先生の書がすでに私の人生の大事な部分を支配しているという不思議な感慨をかみしめているのだ。
主筆 鹿島修太
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