社会
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1月4日からマクドナルドで開始された60秒キャンペーン。
「客が注文をして会計を終了してから60秒以内に商品を届けることができない場合は好きなバーガーの無料券を、60秒以内であってもコーヒーの無料券を渡す」という名付けて「enjoy60秒キャンペーン」。
今回のマクドナルドの取り組みが目指しているのは回転率の向上。
カウンターやドライブスルーの窓口の数は限られている。
そこで売上を伸ばすためには、客単価を引き上げるか、オーダー数を増やす作戦なのだ。
今まで90秒で商品を届けていたところを60秒に短縮できれば、単純計算すると売上は1.5倍になり、オペレーション上のコストは変わらず、増えた売上はそのまま利益となる。
マクドナルドを始めとする飲食店の多くは、近年、客単価の引き上げに注力してきた。
たとえば、100円メニューを大々的にアピールしていたが、今ではメニューのあまり目立たない位置に載せ、500円をゆうに超えるセットメニューを前面にうちだしている。
しかし、ここ最近は客単価が頭打ちとなり、日本マクドナルドが一昨年発表した2012年12月の売上高は、9カ月連続で前年度を下回った。
2月に発表される2012年の実績は9年ぶりに前年度割れになる見通しであると言われている。
60秒キャンペーンは今ネット上でも話題になり、チーズが飛び出していたり、レタスが箱に飛び散ったり、酷いものはダブルバーガーの肉が1枚ないなどの写真が投稿されている。
また、スタッフ自身が「60秒キャンペーンなんて絶対に無理」とつぶやいてるサイトもある。
今回のキャンペーンに対する現場とトップとの思いにずれが生じているのだ。
60秒のために削らなければならないものは、品質なのか、サービスなのか。
客が速さだけを求めて、店に行くなど有り得ない。
客が何を求めているのかを、もう一度考えもらいたいものである。
経営にまったく素人の私だが、マクドナルドのファンだけに何故か不安!
(馬渕 凛子)
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