トップページ ≫ 社会 ≫ 忘れてはならないあの日。震災から二年。
社会
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東日本大震災・3月11日。私たちは被災地を忘れてはならない。
「自分にできる何か」を探し続けるべきだ。
国際ロータリーでは「希望の風」東日本大震災遺児奨学金基金を設立。
当時の第2570地区(埼玉西北)ガバナーであった 志木ロータリークラブ
の西川武重郎氏もたちあがった一人。当時全国のガバナーで「ロータリーでで
きる何か」を考え、とにかく集めた義援金は10億円。その義援金は「遺児」
のために使いたいという気持ちが圧倒的だった。西川氏はマスコミで紹介され
た「ママに手紙を書く」という津波で両親と妹を失った少女を知ってさらに決
意を固めたという。
その後、返済不要で月々5万円で卒業時までという基金・「希望の風」が設立さ
れた。
この話は3月2日(土)東松山市民活動センターで行われた 国際ロータリー
第2570地区第1グループ都市連合会で披露された。
席上、開催地市長 森田光一氏も「被災地には、市も県も職員を派遣している。
しかし、地域行政の規制で義援金の有効利用などが難しいことなどが残念。
国家予算が投入されてお金もある。しかし、マンパワーが足らない。お金があ
っただけではダメということも痛感している。政権交代して、復興が進むこと
を期待している」と話した。
西川氏はガバナー時代「利他の心」をスローガンに掲げた。
「自己中心ではいけない。自分さえよければいい、では豊かな人間とはいえない」
まさに紳士学だ。
作家・伊集院静が「瓦礫処理を拒否した市町村には大人がいなかったのか。
日本人の全家庭が瓦礫を一斗缶に密封し「震災はここにも」と書き孫の代
まで触れてはならぬものとすればすむものではないか」とエッセイに書いて
いた。
アベノミクスで株価が上昇。消費動向が進んでいる。住宅、車、高級品、海外旅行。
「個人の自由」である。が、被災地には遺児が存在し、歯をくいしばって生きていること。
瓦礫の処理に日夜奮闘している人がいること。
忘れてはならない。 (伊勢谷 珠子)
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