３月１６日　西武池袋・有楽町線、東武東上線、副都心線、

東急東横線、みなとみらい線が乗り入れする。

飯能―元町・中華街間は最短で９５分、森林公園―元町・中華街間は最短で１１５分だ。

もちろん、今までも乗り換えでは行けたが、直通乗り入れは本当に便利だ。

今、各地でそれにともなうイベントが行われ、相互都市間の文化交流が盛ん

になることは、喜ばしいことだ。

私が小さい頃、横浜に行くには、渋谷まで出て、東横線に乗ってでかけた。

元町で素敵なレースのハンカチと、おいしいパンを買った。

食事は山下公園のそばのホテルでナポリタンを食べた。

近沢レースと、ポンパドールとニューグランドホテルだったとあとで知る。

ニューグランドホテルは石原裕次郎さんが愛したホテルの一つ。

ナポリタン、ドリアが今でも絶品。

若葉の初夏と黄金色にそまる秋は、すばらしいロケーションだ。

私の青春時代はハマトラがはやった。

フクゾ―で洋服、キタムラでバックや小物、そしてミハマで靴。

横浜トラッドを追求した。

今でも元町チャーミングセールと聞くとそわそわし、出かけてしまう。

バブルの時代、ザ・ホテルヨコハマは「ザヨコ」と呼ばれ、（今はモントレー）赤坂プリンスホテルと人気を二分した。

みなとみらい地区が整備され、大黒埠頭から横浜ベイブリッジがドライブコースになって、横浜は魅力を増していく。

松任谷由美（荒井由美）、サザンオールスターズや桑田佳祐が横浜を歌い上げ中村雅俊が「恋人も濡れる街角」（桑田作品）で大ヒット。

横浜はエキゾチックな街、お洒落な街、ロマンチックな街として不動の地位を築く。

元町でショッピングして、外人墓地や山手、港の見える丘公園を散歩して夕暮れに山下公園からシーバスでみなとみらいへ。自分で稼いだお金での余暇の正しい過ごし方だ。ヨットの帆のようなホテルインターコンチネンタルやロイヤルパークホテルで食事。ロイヤルパークホテルは地上７０階にバーがあり、夜景が見えない雨の日はかえって幻想的な世界を味わえる。

忘れてならない中華街も楽しませてくれる。チャイナドレスを三枚も作ったこともある。有名店がおいしいことは当たり前。私は東門角の「北京飯店」で「青菜のいため」と「北京ダック」「小籠湯包」を頂いて、散策。小腹がすいたら、池波正太郎が愛した「徳記」のラーメン。最近では、友人に教えてもらった「梅蘭」のやきそばで仕上げをする。

その愛する「横浜」がぐっと近くなるとは平成２５年は私にとって記念すべき年だ。

８年前にタイランドの学生のホストをした。彼女はホームシックにかかって、東京ディズニーランドでも笑ってくれなかった。しかし、私が推薦する横浜フルコースの中華街、元町、外人墓地、カソリック教会（彼女は洗礼をうけている）そして、シーバスでみなとみらいへ。ロイヤルパークホテル最上階で夕飯。「今日一日楽しかった。横浜はバンコクと同じ香りがする。」と早口の英語でいいながら笑顔がはじけた瞬間を思い出しながら、埼玉からの直通電車に乗ろうと思う。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　                   　　（伊勢谷　珠子）