県議会議員６期で県連幹事長の長沼威氏がさいたま市長選に出馬するという。

　つい先日まで、氏は出馬を断念と伝えられていた。理由は自民党本部の推薦が得られなかったからだ。しかし一夜にして変心。自民党は推薦を決めた。通常こういうことはありえない。どうしたのか。一部の県議の強行なる行動に、本部が折れたのだという。

　その裏には、総務大臣の新藤氏の働きかけがあったという。しかし、新藤氏が積極的に動いた気配はない。

　県選出の国会議員達は５月の市長選より、７月の参議院選という方向に傾き、世論もそれを常識としていた。

　選挙の方向が一夜にしてひっくりかえるということは謎であり、あまり好ましいものではない。自民党の県議の中にも、首をかしげる人達が少なくない。そもそも、畑知事以来自民党の一部の県議達は世論を無視して暴走。その都度敗れてきた過去がある。つい先月、天下をとりもどした自民党だが、またまた調子に乗りすぎた感だけはゆがめない。