社会
特に埼玉県、さいたま市の政治、経済などはじめ社会全般の出来事を迅速かつ分かりやすく提供。
世代について考える事がある。
団塊・新人類・バブル・団塊ジュニアなど冠を与えられた多くの世代。
今回はその先輩格である昭和ひとけた世代を取り上げてみたい。
今年は昭和に換算すると88年、一番お若い方でも満79歳。
6年ほど前、著名な文筆家でもある神戸女学院大学名誉教授の内田樹氏が「昭和人よ」という文章を書かれていた。
その「昭和人」の定義とは終戦時に青年であった世代、具体的には大正末期から昭和7年位までの方々を指していたと記憶している。
(代表として吉本隆明氏(大正13年生まれ)、江藤 淳氏(昭和7年生まれ)が挙げられていた。)
戦後高度経済成長期を全身全霊を持って支え続けた先達は戦前に半身を置いてきた世代とあった。
戦後デモクラシーにそのまま無条件に浸かる事がどうしても出来なかった世代と理解をした。
身内の話で恐縮だが、亡父がこの世代(昭和4年生まれ)。
8月のうだるような暑さの中、終戦記念日前の大東亜戦争を取り上げた特集番組に
見入る父の何か折り合いのつかない、苦悶とすら感じられたその表情が今改めて想い出される。
世間で言うバブル世代の筆者にとって、当時は理解する事の出来なかったその事が今になり
少しずつわかりかけてきた気はしている。
若い世代にも他世代の過ごしてきた時代に興味を持つ・学ぶ気持ちそのものが
とても大切である事をお伝えしたい。
大きな時代のうねりの中では個々人の人間の力など本当に微々たるものである。
抗う事の出来ないそのうねりの中で、必死に生き抜いたお一人お一人に敬意を表したい。
率直にこの世代の先達を心から尊敬する。
難しい局面を迎える今の時代こそ
大先輩方々の知恵から多くを学ぶ時である。
二度と同じ轍をふまぬよう、よるべき指針を各人が自らの意志で身につけていく、磨いていく事
その行程そのものが、より良き社会を作っていく確かな礎になると確信している。
(小松 隆)
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