トップページ ≫ 社会 ≫ 敗北は長沼さんの不徳なんかではない
社会
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さいたま市長選は現職清水さんの圧勝に終わった。
天下の自民党が推薦し、公明党も乗った大戦艦に清水市民丸は堂々たる勝利をおさめた。それもそのはずだ。大戦艦には偉い人ばかりが乗り過ぎて肝心の市民が乗らなかった。逆に清水丸は大勢の市民が乗り込んで熱気で荒波を乗り越えた。
大敗北を喫してしまった長沼さんは敗戦の弁の中で「自分の不徳のいたすところ」と頭を下げた。つい先日まで大戦艦に乗ってかなりの気分に酔っていた姿がまるで嘘のような光景だった。下天は夢か・・・。
決して不徳ではない。負けるとすぐ不徳を唱える。常套句なのだ。たとえば長沼さんに徳があったとしてもこの不毛なる挑戦は無理だった。決して神が宿るはずがなかった。そもそも政党に戦略がなさすぎた。昨年、国政選挙で勝利したからという驕りが鼻についた。地方政治という母なるとりでに無謀な手のつっこみをした。
哀れだったのは長沼さんだ。マスコミの調査が表にでてくると偉い人達はほとんど影を消した。不徳ではない。不徳なのは政党なのだ。地方に政党を拡げたかったら、現職と政策協定をするべきだった。そして自民党の良きところをさいたま市に拡げていくべきが戦略であるはずだ。近代政党は党内にしっかりとした民主主義が根付かなかったらその存亡は明らかだ。埼玉の自民党にそれを期待してはいたが、どうも一部の強硬論者におしきられる不幸な歴史がいまだに輝き?を失っていないとしたらあらためるべきだ。そして清水さんなる人物を少しなめていなかったか興味のあるところだ。
清水さんは自民党と同じ保守主義者だ。違うのは自民党だけを絶対崇拝していないところだ。ウイングの広い首長らしい人だ。そして強い。精神も肉体も。だからこそ4年前、あの有名を馳せていたキング相川氏を大差で破ったのだ。この選挙中も清水さんは足に大ケガをしていたという。しかしおくびにもださずに14日間走り続けた。そもそも日本人は多神教で一神のみを盲目的に崇拝はしない。自民党、自民党と叫ぶほど票は逃げていく。その証拠に自民党支持者の4割強は清水さんに流れた。不徳は長沼さんではない!
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