社会
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参議院選に対する関心は想像以上に低いようだ。メディアはそろって投票は権利だ、必ず投票すべきだと一様に言うが、むなしいひびきにしか聞こえないのには大きな理由がある事を忘れてはなるまい。再三述べてきたが、参議院なるものの存在理由があまりにも不明だからだ。良識の府という言葉からしか成り立つ言葉ではないし、参議院のチェック機関だというなら政党制はなくすべきだし、ねじれを解消させたいというなら、何もわざわざ血税をつかって参議院なるものをおいておく必要はないのだ。
下世話なはなしだが、この参議院の議員の報酬は任期6年間で約3億円。242人だと1兆円近くの血税出費なのだ。このほかに新幹線、飛行機、文書費さらには国から3人もの秘書までつけてもらえるのだからこの居心地は天国に近い。終戦後の新憲法の制定の時、占領側は一院制を説いたが、日本は貴族院の名残りがあって二院制を訴えた。それはそれなりに正しかった。平民とは異色の貴族がチェックするからだ。しかし、貴族制度はなくなった。ならば、政党をこえた有識者集団が院を構成すべきだった。世界に眼をやれば64パーセントが一院制だ。但し、先進国は二院制が多い。それはどうでもいい。この日本の歴史と伝統。さらに国状を考えれば、やはり一院制が良いのではないか。
それはそれで選挙は白熱化している。古川さんが一歩も二歩もリードしているそうだ。あとの二人を行田さん、矢倉さん、山根さんが争い、デットヒートを展開している。ここへきて、行田さんがほんのわずかぬけだしたようにみえる。山根さんは連合が頼りだそうだが、18万人の組合員の結束力はあまりみえてこない。
投票率が低くなければ、公明と民主がゴールインするという見方もあるが、果たしてどうか。とにかく民主党をはじめとした野党は、もし二大政党制を是とするならば猛省して出直すべきだ。といっても、審判はあと五日後にくだるのだから何ともむなしいはなしだ。
ちょっと待て!確かな野党の共産党を忘れてはなるまい。党内闘争にあけくれ、現をぬかしている政党にウンザリしている国民は確かな野党に意外な熱い視線を注いでいるかもしれない。
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