社会
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いまだに参議院って何だ?の感が強い。 この良識の府という虚構のシステムは衆議院落選者達の救済の場でもあった。30名近い衆議院での落選者達が地獄の底から何んとかはいあがろうと芥川龍之介の蜘蛛の糸ではないが、天国からの糸にとりすがり、はいあがろうとして、また突き落とされた。 民主党の重鎮で、かつて自民党時代は次期総理の呼び声も高かった鹿野道彦氏など、そのいい例だ。近場では金子善次郎氏もそうだ。自治省のエリート官僚だった彼も、失礼ながら次はあるまい。 その他、政界では名を馳せていた人達も再び憂き目をみた人が多数だ。何故、参議院への転身をねらうのか。それは、参議院がもはや良識の府ではなく、6年間保障付きの安全地帯であるからにほかならないのだ。 かつて、埼玉の浜田卓二郎氏も有力な総理候補だったが衆議院で敗れ、参議院の糸にすがって極楽へ行ったが、極楽にあきたらず知事選に降りてきて、敗れ、また衆議院に出馬、そして完敗。 かなり痛々しい例だが、政界に泳ぐ者の多くは身の丈や潮の流れをわからなくなってしまうものらしい。哀れこの上ないのだ。 今回の自民党の圧勝は他の政党がまったく政党の体をなしてなく、信頼できる党が不在だからだ。民主党はもう解党すべきだ。野党再編を維新の橋下氏は唱えはじめたが、今のままのみすぼらしい野党同志が合体したら、民主党より中味のないものになるのは明明白白だ。マスコミはきまり文句のように政策を考え直せと言うが大きな間違いだ。人材無くして、何故政策が実行できるのか。もうすっかり過去の人となった小沢氏は盛んに政策ありきを唱えたが、人望なき人の叫びは犬の遠吠え以下なのだ。 あらためて言いたい。参議院に蜘蛛の糸をたらしてはならない。 参議院がどうしても必要というなら、選考ではなく、選ばれたる人達、すなわち、三権の長だった人や、マスコミや、大学で見識を備えつつ活躍した人達の園とすべきなのだ。
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