トップページ ≫ 社会 ≫ きよせ環境・川まつり開催~環境先進都市清瀬から学ぶこと
社会
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7月27日(土)「きよせ環境・川まつり」が、東京都清瀬市の柳瀬川河川区域、及び台田運動公園で開催された。昨年まで「環境フェア」と「川まつり」は別々に開催されていたが、今年より一体化されて開催されることになった。
清瀬市は、武蔵野の面影を残す雑木林と、柳瀬川など水辺がある良好な環境に恵まれており、これまで市民団体と市とが協調し、清瀬の自然環境を守るために積極的に活動をしている。この「きよせ環境・川まつり」は、保全活動を理解してもらい、「環境保全の主役は市民である」ことを認識してもらうためのイベントなのである。
河川区域では、「魚などの捕獲体験」「ボート遊び」「いかだコンテスト」が実施された。「魚などの捕獲体験」では、ライフジャケットを着用した子どもたちが柳瀬川に入り、市民団体に所属するボランティアの指導の元、網を持ち魚獲りに挑戦した。網を片手に熱心に探索し、オイカワやヌマチチブを捕まえて驚喜する子どもたちの声が川中に響いた。
台田運動公園では、市民団体や協賛企業などによるブースが並び、活動の状況や新しい環境技術などが発表された。川づくり・清瀬の会ブースでは、柳瀬川に生息する魚が水槽で展示され、大勢の人々がくぎ付けになった。アユ、オイカワ、カワムツ、ヌマチチブ、ギバチ、ドジョウ、ウキゴリなどが泳ぐ姿に驚愕し、子どもたちは時間を忘れ水槽を眺めていた。
柳瀬川は高度経済成長期、生活排水が大量に流れ込み、東京都内でもワーストに入る位「汚い川」として有名だった。80年代に入り、「多自然型川づくり」の手法を用い、市民団体の協力を得ながら、見事に再生された河川なのである。雑木林など、昔日の武蔵野を代表する自然風景、そして再生された水辺の自然を次世代に継承するため、清瀬は市民と行政一体となって環境保全に取り組んでいる。この姿勢は、大いに評価でき、学ぶべき点が多い。
(直木 龍介)
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