トップページ ≫ 社会 ≫ 「まちおこし」を再定義ー「街バル」の今後の展開に大きな期待
社会
特に埼玉県、さいたま市の政治、経済などはじめ社会全般の出来事を迅速かつ分かりやすく提供。
街の活性化の手段として「街バル」が今注目を集めている。
「街バル」とは、街+バル(スペインの立飲み屋台)の造語で街にある複数の飲食店を自由に回って食べ歩き飲み歩きをするイベントのこと。参加者は、一度に多くの店の料理を堪能し、ふだん行ったことのない店の料理も気軽に味わうことができる。店舗側は、低コストで多くの参加者に自店の魅力をPRすることができる。参加者、店舗の双方にメリットがある。さらに「街バル」は大規模なものになると2000~3000人が集まる大規模イベントとなり、これが継続的に開催されることで地域の経済効果は大きなものになる。
県内でも年末に向けて大宮オレンジバル、はんのう路地グルメ 、所沢JAZZバル等が開催される他、埼玉県は11月1日の越谷駅周辺を皮切りに県内10か所で埼玉アキナイBAR(バル)を開催する。
県内の都市の多くは都心まで電車で1本、時間にして30分~1時間の場所にあり利便性に優れるが、同じ遊ぶのであれば地元の街よりも都内というスタイルが特に若者に多く見られる。このような若者に対して「街バル」は地元にも魅力的な店があることをアピールできる。若者が地域に戻れば、街に活気が蘇り、そこに文化が生まれる。
「街バル」以前にも「まちおこし」として街の活性化イベントは行われていた。しかし、これまでの事業は主にイベント会場で行われ、ボランティア要素が強く一過性のお祭りとして終わってしまったことが多かったように思う。「街バル」がこれらと違うのは、店舗を舞台とすることで、イベント後も参加者がリピーターとして定着する可能性があるということだ。もちろん、そのためには店側のさらなるサービス向上も欠かせない。
かつて米アップルの共同創業者スティーブ=ジョブズが「電話」を「再定義」するとしてi-Phoneを発表し、その後スマートフォンが爆発的に普及したことで、我々のライフスタイルが大きく変わったように、「街バル」はこれまでの「まちおこし」を再定義し、商店街、我々の生活を大きく変える可能性を秘めている。「街バル」の今後の普及と定着に期待したい。
(三津橋 真也)
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