社会
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神幸祭の開催とともに今年も川越祭が始まった。いつの年にも感じるのだが神様を奉ずる神輿と、その後に連なる一群の山車にはまさに壮麗という言葉がふさわしい。華やかさ、鮮やかさの中にも凛とした空気がその場一体を包み、静寂さすら感じられた。
あいにく初日夕方から雨がふり始め、結局翌日も止む事はなく、いつもの威勢の良い活気ある曳っかわせなどを見ることは出来なかった。それでも雨除けのビニールを外し、人形を出してお囃子を演奏する山車には沿道の観客から心から惜しみない拍手が送られて続けていた。
川越祭の数多い見所の中から、今回は特にお囃子に注目してみた。
川越祭お囃子には大別して3つの流派がある。
王蔵流(今年の山車では脇田町・野田五町)
⇒早いテンポ、仰々し過ぎない軽妙さが特徴的。こちらもつられて踊りだしたくなる感じ。
芝金杉流(新富町二丁目・末広町・喜多町・宮下町・松江町一丁目)
⇒太鼓がゆったりとしたリズムを刻む、おおらかな印象を受ける。
堤崎流(大手町・連雀町・幸町・新富町一丁目・志多町)
⇒アップテンポ、技巧的な太鼓と高音の笛の音色が特に印象的。
このようにあるカテゴリーに集中して鑑賞してみるのもなかなか楽しかった。
祭には百人百様の感じ方・楽しみ方があるのかも知れない。
祭とは何だろう。まず先人から連綿と受け継がれてきた形を継承する事。
また後の世代に形と共にその精神の源を残していく事、その事に尽きると思われる。
それが結実した今日の祭の姿そのものに観衆は素直に魂をゆさぶられるのではなかろうか。
祭とはまさに人の営みそのものである。
(小松 隆)
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