トップページ ≫ 社会 ≫ ご存知ですか、子供たちの通学路事情 ― 未来をつなぐ通学路 ―
社会
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さいたま市立の小学校数は103校あり、通学路は集団登校もあれば個別登校もある。通学路の決定については子供たちの人数、学校周辺の道路事情によってそれぞれの学校とPTA、地域で決めている。しかし低学年のみの登下校、学童保育や塾・習い事等の移動も保護者としても不安だという声もある。
さいたま市によるとほとんどの学校が集団登校であるが、一部の学校においては地域周辺や交通事情によって登校グループの集まり場所が取れない、集団移動においては、かえって信号横断等で広がってしまい危険な場合もある等、個別に登校する事例もある。
平成24年4月に京都府亀岡市をはじめ、全国で発生した登下校中の児童等の列に自動車が突入するという痛ましい事故を受け、さいたま市では通学路の危険と思われる箇所、対策・改善が必要と思われる箇所に対し、平成24年7月中旬から8月末までに市内64の学校で185箇所の点検を行い、対策内容を検討し順次対策を実施しているという。
さいたま市ホームページに小中学生用の交通事故マップが掲載されている。ネット上の情報はきちんと公開されているが、どこまで周知徹底されているのだろうか。子供たちにはここが危ない、あそこが危ないといった認識があるのかも不安である。
自転車や自動車を運転する側にも安全意識が徹底されているだろうか。交通標識で示されている通学路表示以外にも一般道上を一部歩かなければならない場所があるなど注意する箇所は多々ある。
対策として例えば浦和駅周辺の小学校の登校時には、地域ボランティアや交通安全指導員、学校職員の方々が活躍し、子供たちの安全に努めている。大きな声で元気に挨拶を交わす子供たちの姿が大変微笑ましい。
また、さいたま市浦和区のある通学路には日本初の高度画像センサーを組み込んだ信号機が設置され話題を呼んでいる。スクランブル化された交差点の信号機は車が来ない時には歩行者信号は常に青であり、車用の信号は東西、南北とも赤となっている。車が近づくとセンサーにより歩行者信号はすべて赤、それぞれ別々に東西、南北と車が通行可能となる仕組みである。今後こういった安心安全の取り組みが全国でも大きく行われることを願いたい。
子供を守り育てることは未来を創る礎ではないだろうか。生きる権利、教育を受ける権利とともに私達には未来を創る使命がある。通学路という場所で、子供たち自身が社会の中で守られて生きているのだという自覚を持つこと。そして成長して大人になった時には今度は自分たちが弱き者を守っていくのだという意識をぜひ養ってほしい。
経済を立て直し国民の暮らしを守る政治が行われ始めた今、思いやりおもてなしの心を持つ日本、いつまでも世界から「美しい国、日本」と称賛される日本の未来が、通学路の子供たちの笑顔の瞳に映っている。
(白坂健生)
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