トップページ ≫ 社会 ≫ 「さいたまクリテリウム」がもたらしたもの
社会
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「さいたまクリテリウムbyツールドフランス」がもたらしたものは何であったか。20万人を超えた来場者の裏側で大会事業費が不足する事態に陥り、さいたま市は補助金1億5200万円を追加支出するための補正予算案を議会に上程した。しかし市議会最終日、補正予算案は審議未了、廃案となってしまった。議会は夢と未来のための審議を充分すべきであり、議会の持つチェック機能をしっかりと果たすべきだ。議会最終日、予定開会時間は午前10時であったが、11時過ぎにようやく開会。午後1時過ぎには休憩となり、ようやく午後3時過ぎの再開。午後5時で閉会する動議が出され多数の議員によって可決して休憩。5時まで会議は開かれず時間切れにより「さいたまクリテリウム」補正予算案は審議未了、廃案となった。このような議会の議員たちを市民は知っているのであろうか。驚いたことに議会休憩中に帰り支度をしていた議員を目にした。
国際イベントを行うことができたという実績は、さいたま市の名前を全国に知らしめ、今後さいたま市の展望に明るい未来を感じた市民、近隣住民は多かったはずだ。
市長を支えるはずの与党議員、市の執行部、幹部は何をしていたのだろうか。審議を未了とした議会はこれで良かったのだろうか。日本人の期待と夢のイベント、2020年に東京オリンピックが開催される予定となった今、国際スポーツ都市としてさいたま市は関係者の血の滲むような努力と市民の理解によって立派に大会を成功させた。政令指定都市としてまだ日が浅い中、勇気をもって手を挙げ、国際大会を誘致し成功させた実績はオリンピック開催に向けさいたま市が一つの大きな花を添えたといえる。大会運営に未熟な部分が起き、想定以上に事業費が膨らんでしまった。けれども「さいたまクリテリウム」はさいたま市、埼玉県に計り知れない夢と希望の資産をもたらした。子供たちに夢を与え、世界に向けて羽ばたく子供たちを育てる環境の先駆けとなった。
過日、清水勇人さいたま市長の政経パーティで上田清司埼玉県知事が、さいたま市と埼玉県が両輪となってこの埼玉をけん引して参りましょうとエールを送っていた。
「さいたまクリテリウム」がもたらした事実をしっかりと受け止め、新しい年を笑顔で迎えられるよう、市民のためのさいたま市議会が開会されることを期待したい。
(白坂 健生)
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