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新年あけましておめでとうございます。
今年の干支は甲午。 ちょうど120年前は朝鮮半島で東学党の乱として知られている甲午農民運動が起こり、それが日清戦争につながった年であった。120年後の現在も東アジア情勢は緊張状態であるが、今回の甲午は平和な一年であるように切に願う。
さて、2014年は、ずばりプロフェッショナルが求められる年だ。政治に目をむけると、一昨年の総選挙、昨年の参院選と2年連続国政選挙が続き来年に統一地方選を控えた今年は、選挙という点では谷間の年になるはずであった。しかしながら、猪瀬都知事の辞職に伴い、都知事選が2月9日に行われる。鼻白んだ辞任会見の「政治のアマチュア」という言葉。次は政治・行政のプロに都政を担ってもらいたい。
経済では、年末に米国FRBが量的緩和の縮小を決定した。これにより為替は円安ドル高の方向に動くであろう。そうなると日経平均株価も引き続き上昇余地はあるものと考えられる。政権発足以降のアベノミクス効果は続いているようにみられるが、第3の矢である民間投資を喚起する成長戦略が描かれないと本当の意味での景気回復は実現しない。今年4月には消費税が8%に引き上げられ、年末までには2015年10月の10%への引き上げが判断される。日本経済にとって大きな意味をもつ一年、経済政策のかじ取りもプロフェッショナルが求められている。
また、今年はスポーツイベントの年だ。ソチ五輪にはじまり、ブラジルW杯、さらにはどこのチームに所属するかも楽しみな楽天田中投手のメジャーリーグでの活躍。勝負の一瞬のため長い時間の鍛錬を積み重ねてきたプロスポーツ選手の活躍には、心から敬意を払いたい。
埼玉の2014年である。年末に急逝された川口岡村市長の後任をえらぶ川口市長選は東京都知事選と同日に実施される。市役所の移転問題は、審議会のSKIP移転案を覆し現在の市庁舎でと決まったものの、SKIPの取り扱いも含めた鳩ケ谷合併後の発展プランを建設的に議論される市長選になってほしいものだ。2020年の東京五輪に向けて交通も大きく変わっていく。2014年度ではあるが、中央環状線や上野東京ラインの開通により埼玉の交通利便性はさらに高まってくる。またJR東日本旧貨物線を活用した羽田空港へのアクセス改善は県の観光振興にも好影響だ。これを発展の機会にしていきたい。最後に県内で予定されている大きなスポーツイベントは、日本スポーツマスター2014埼玉大会と2回目をむかえるさいたまクリテリウムbyツールドフランスだ。後者については年末の市議会で補正予算が廃案になってしまったが、プロのスポーツ選手を迎える大会である。運営側もプロフェッショナルでなければならない。
(小林 司)
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