社会
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好景気を反映しているのだろう、ニュースはさかんに高速道路や新幹線・空港での混雑が例年以上である事を伝えていた。テレビニュース見ているだけの方は関係ないからいいのだが、大混雑に巻き込まれた当事者たちにとっては大変な事なのである。準備万端の上で、いざ、ふるさとへと向かってはみたものの、想像以上の交通ラッシュに見舞われて、立てたスケジュールを大幅に修正せざるを得ないと自覚させられ、机上だけのプランに過ぎなかったと気づくのである。ある程度の予測はしていたものの予想を遥かに超える厳しい交通ラッシュに直面すれば、誰だっておかしくなるのは当然であろう。楽しかるべき帰省がこんな筈ではなかったと悔やんでも出立した後では、もう、どうにもならない。ましてや、家族を引き連れてとなると、さらに事態は深刻である。喜び勇んで我が家を後にしたとあっては、どんな決断力を持った人であっても我が家にリターンする勇気は無いだろう。そんな判断は誰にだって出来ない相談なのである。こんな呪わしい経験をした人は結構たくさん居る筈である。情況によってはせっかくの帰省が台無しになったりするので、罪のない大勢の人から貴重な時間を掠め取ってしまうのだから始末が悪い。こんな大迷惑をこうむっているにも関わらず、多年にわたりこれといった解決策を示せない当局に対して、当事者たち何か怒りを感じないのかまったく不思議な気がしている。しかし、よくよく考えてみれば、混雑の一因を自分達自身が成しているのだから仕方がないと諦めているのかも知れないが、社会から出来るだけ無駄を省くと言う観点に立てば、これは間違いなく大きな浪費なのである。黙っていれば、当局者はこのまま放置し続けて、いつまでたってもこの問題の解決に本気で取り組まないだろう。論より証拠に混雑緩和の為の新たな方策や時差帰省協力の呼びかけもないままでJRと航空各社はいけシャーシャーと年末年始の利用客が増加したと発表したが、これは9連休や景気回復を反映した結果だとしている。JR6社によると、12月27日~1月5日の新幹線と特急、急行の利用者は、前年同期比6%増の約1198万人。四年連続で前年を上回り、帰省とUターン目的の利用者がそれぞれ同5%、同2%増えている。東海道新幹線は、4日の上りの利用者が1987年のJR発足以来最多の29万6400人を記録したが、これは前日の火災の影響で翌日に振り替えた利用者が含まれているが史上最多である。航空各社の12月20日~1月5日の国内線は日本航空グループが前年比11%増の計約163万人、全日空が同9%増の計約229万人。国際線は日航が同3%増の約42万人、全日空が同5%増の33万人だった。一方、高速道路各社は6日、年末年始(12月26日~1月5日)の渋滞のまとめを発表している。30キロ以上の渋滞は全国で23回発生し、前年の14回を上回った。10キロ以上の渋滞も前年の226回から235回に増加した。各社によると天候に恵まれて交通量が増えたことが原因とみられる。東京湾アクアラインなど主な区間の一日当たりの交通量は、全国平均で前年より7パーセント多かった。最も長い渋滞は、上りが3日夕に東名海老名サービスエリア(神奈川県)付近で発生した52.6キロ。下りは3日夕の東名音羽蒲郡インター(愛知県)付近の39.4キロだったそうで、こんな発表をしただけで解消のための呼びかけはまったくないのが白々しくて情けない思いである。高速道では渋滞を回避するため、是非時間調整をする事をお勧めする。サービスエリアは入れたとしても出る時が難しい。本線が渋滞すれば余波でSA、PAからも出車出来なくなってしまうからである。そこで、一旦、高速道を出て時間調整をする事をお勧めしたい。そして沿線にある日帰り温泉施設等を利用して時間を潰すのである。例えば、関越道なら沼田インター近くの白沢高原温泉、渋川インターならスカイテルメ渋川、本庄児玉インターならば児玉温泉などである。いずれもインターから五分程度の距離にあるから一度試されるといい。こんな感じで、各方面からの渋滞解消への案を募ったりする小さな努力を積み重ねて現状には絶対に甘んじないという強い姿勢を当局者たちは示して欲しいと願っているのだが。
( 仁 清 )
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