トップページ ≫ 社会 ≫ 「明日ママがいない」のドラマからみる社会の傾向
社会
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日本はこんなに騒がしい国だったのか。
ここ最近そう思うことが多々ある。
そのなかでも今、物議を醸している日テレドラマ「明日ママがいない」だ。
ある方面から叩かれている。全スポンサーもCMを流さないとか。
その理由をこうだ。
児童養護施設を舞台にしたドラマだが「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)を設置する熊本の慈恵病院や全国養護施設協議会が「養護施設の子供や職員に対し誤解や偏見を与えかねない」として、放送中止や内容改善を求めている。
私はこれを、ここ最近に多い批判、いわゆる過激に述べれば「モンスター」としか思えないのが本音だ。身近でいえば学校を批判するモンスターペアレントもそれにあたる。
ドラマとはそれるがファミリーマートのフォアグラ弁当もそうだ。
消費者から「フォアグラの生産法は残酷でそうした食材は使わないでほしい」などの20件の指摘に対して販売を中止した。
では20件の方々は肉を一切食べないのかとフォアグラ好きの私は言ってやりたいぐらいだ。
ドラマに戻ろう。
私は幼少の頃からドラマが大好きで脚本家を夢みていたので全てのドラマを観ているといっても過言ではない。その私はこのドラマを観て、批判どころか感動さえ覚え涙した。
このドラマの本質は児童養護施設で生きる子供達の愛の物語だ。
まだ最終回を迎えていないが愛を知らない子供たちが愛を知り、人としてどんな場所にいても人は輝けると教えてくれている。親がいるものすべてのものが幸せではない。両親がいても不幸なこともある。人の幸か不幸を決めるのは自分自身であり、境遇のせいにしてはならないということを訴えていると私は捉えた。
このドラマを放送している日テレの大久保社長は中止や内容改善を求められているが「ストーリーを変えることがイコールとは思わない。最後まで見ていただければ、制作の意図は分かる」と説明していた。しかしその後の再要請に「内容の改善を考える」と慈恵病院に日テレ側が伝達した。
昨今のドラマの傾向は刑事ものか医療ものばかりだ。
久々に心を揺さぶられたドラマだけにこれが中止やストーリーを変えられるとしたら遺憾である。
一部の人の意見に屈しない姿勢を望んでやまない。
(古城 智美)
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