社会
特に埼玉県、さいたま市の政治、経済などはじめ社会全般の出来事を迅速かつ分かりやすく提供。
何ともいえぬ、細川、小泉両総理軍(もっとも前の肩書きだが)の惨敗だった。理由の一つに細川さんは1日、ほんの3、4回しか演説しなかったこと。迫力がまったくなかったこと。細川といったって、もうはるか20年近く昔の人だったこと。等々だが戦略、戦術もはなしにならなかった。ポスターひとつとってもまるで工夫がなかった。細川という名前だけで誰がわかるだろうか。討論会にもでてこなかった。つまり、とっくの昔に引退して、人々の記憶にもかすかになってしまっているにもかかわらず、相当本人に錯覚があった。「俺は有名人だ。総理だ。殿さまだ」というように、殿だったらその殿が下りてきて辻に立ち、辻説法の姿を見せれば、票はふくれあがった筈だ。”殿さまの辻説法”と書いたのぼりを立てても公選法には何ら触れはしなかった。要するに殿らしく世の中を甘くみたのだろう。世間は非情だ。昔は昔、今は今なのだ。小泉さんの手法も、すでにさびついていた。柳の下にドジョウはいなかった。せっかく高齢社会に希望を与えた老公達だったが”老い”には勝てなかった。老いたスターは、旬のカキなのにと嘆いた粋な人が言った。つまりオイスターということだそうだ。ともあれ、現実の選挙において、ここのところ現役が、みな敗れるのは自分へのおごりと錯覚なのだ。自民党の安倍さんも、段々、勝利者のおごりと錯覚が見えはじめてきて鼻につく。秘密保護法も憲法解釈も荒ぽくって、危うい気がしてならない。橋下という大阪の人も、政治家としての恥じらいやていねいさに著しく欠けている。何十億もの税金を選挙にかけて、「選挙で勝てば文句ないだろう」とひらきなおっている。老いも若きも、負い目(?)と若げのいたりが目につく昨今の政治状況だ。とにかく、老公達は黄門様よろしく、脱原発の全国行脚をすることだ。意外とおもしろい政治の風穴があくかもしれないのだ。
バックナンバー
新着ニュース
- エルメスの跡地はグッチ(2024年11月20日)
- 第31回さいたま太鼓エキスパート2024(2024年11月03日)
- 秋刀魚苦いかしょっぱいか(2024年11月08日)
- 突然の閉店に驚きの声 スイートバジル(2024年11月19日)
- すぐに遂落した玉木さんの質(2024年11月14日)
特別企画PR