社会
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7~8日、14~15日2週間に渡って関東地方は記録的な大雪に見舞われ、各地で大きな被害が発生した。現在でも県内の山間部においては、鉄道の一部運行停止が解除されず、道路にも凍結した雪が残っており、まだ通常の生活に戻っていない。
林業が盛んな飯能市虎秀に住むAさんを取材した。7日~8日の積雪の際にエアコンの室外機が雪で埋まり暖房が使えなくなってしまったことから14日には、室外機に囲いをしたり、物置から旧来型のストーブや練炭コンロを出したりと大雪に向けて準備をした。15日朝、降雪の様子を見ようと雨戸を開けようとしたが開かない。降雪と屋根から落ちた雪が重なって縁側の高さを超えてしまったためだ。寒い日が続き、以前に降ったものがまだ溶けていなかったため、積雪は1mを超えたという。さらには電柱が倒木に潰されて倒れ、停電にもなった。電気が使えないのでガスで調理を行い、灯油ストーブで暖を取った。停電してしまうと風呂にスイッチが入らないので汗をかかないように過ごしたともいう。
バス等の公共交通機関がない山間部では、生活の足として自家用車が欠かせないが、車庫の入口も雪が高く積り車を出すことができない。国道は県で除雪を行うが、そこに出るまでの市道や生活道路の除雪は地域の住民やボランティア企業が中心に行っているという。
さらにAさんによれば、現在西武秩父線が一部運行停止しているが、これは芦ヶ久保駅のホームが雪で埋まってしまったためだという。また古刹竹寺では、停電が続き、水道も使えないため、外に出ていた家族が水のタンクを背負って山を登り支援を行ったという。
Aさんは持ち前の明るさと隣近所の助け合いで、この困難を乗り切っているが、緊急時における山間部の生活をどう支援するか今後の課題である。
(三津橋 真也)
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