トップページ ≫ 社会 ≫ 「上田県政10年の検証大会」盛大~大宮ソニックあふれる~
社会
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上田清司埼玉県知事は平成15年9月1日の知事就任から今年で通期11年目となる。上田県政の10年を振り返るとして、平成26年5月27日 大宮ソニックシティ大ホールにおいて検証大会が開催された。会場の2,000名を超える座席は満席となり上田知事の行政手腕のレベルの高さ、県民の知事自身に対する信頼が熱く感じられ、また食い入るように知事の発言を聞く参加者の意識の高さも印象的であった。
検証大会では政治評論家 森田実氏、埼玉大学教授 松本正生氏、アスク株式会社代表取締役 三浦博史氏、明治学院大学教授 川上和久氏をコメンテーターに迎え、上田知事の10年間の政策に対する意見交換がなされた。
上田知事からは「知事就任時から、安心安全の思想を貫くこと、サービス産業という行政、優れた経営体としての県庁にこだわり、常に結果を出すという姿勢で数字に表して取り組んでまいりました」と自信にあふれた言葉が発せられ、各テーマ「安心・安全」「元気な埼玉経済」「環境・エネルギー」「教育こそ最強の成長戦略」「女性の力が日本と埼玉を変える!」「炎の行政改革」ごとに説明、報告。
注目した点は「教育こそ最強の成長戦略」で、埼玉の未来を支える子供たちに対する教育戦略として不登校・中退といった負の連鎖、つまづきをなくすことに力を注いでいる点だ。埼玉県は「いい子供が育つ都道府県ランキング」総合4位だ。上田知事は学生時代に教職者を目指していたという話からも、子育て・教育から県全体を明るくしていく未来志向の姿勢は県民にとって力強い支援体制といえる。
各コメンテーターはそれぞれの立場で意見を交わし、上田知事の実績に対する称賛と評価が語られ、今後の展開に期待を含んだ意見にまで及んだ。とりわけ、森田氏からは「批評をするという立場で臨んだものの、上田県政の10年は見事に数字、結果を出しており、トップクラスの行政を行っている。今後の取り組みに大きく期待している」と高く評価をされ、会場からも上田知事に大きな拍手が送られた。
上田知事は政党に左右される事無く、県民目線で丁寧に政策を進めてきた。過去2回の知事選挙は、100万票を超える得票で県民の期待と信頼も厚い。今回の10年間の検証で、上田県政の取り組んできた政策は県民の期待通りの高い評価を受けたといえる。埼玉を取り巻く課題は時代と共に変化し終わりはない。私たちはこれからも公平、公正、平等の政治を望んでいる。今後の上田県政の充実とさらなる展望、政策の継続を期待したい。
(多田 清成)
<解説>
「上田県政10年の検証大会」に水を差した不毛な党派争い
すでに既報のとおり、27日大宮ソニックシティ大ホールにて「上田県政10年の検証大会」が盛大に開催された。発表内容は上田知事らしく、数字を駆使した客観的なデータを基に、この10年で埼玉県がいかに安全面、教育面、産業面など各分野で伸びてきたかがよくわかるものであった。安全面では重要犯罪検挙率の都道府県ランキングにおいて最下位大阪府のすぐ上の46位だったのが、この10年で26位まで上がった。一方大阪府は47位のままで、上田県政の実績とは対照的に大阪の橋下・松井コンビは何をしているのかと考えさせられる。教育においても「いい子供が育つ都道府県ランキング」で、埼玉県は総合4位で、東京都・神奈川県・千葉県をはじめとする人口500万人以上の大きな都道府県の中では断トツの上位なのである。それに加えて、生活保護家庭の子供の学習支援にも力をいれていて、貧困の負の連鎖を断つという知事の強い意欲が感じられた。産業面では、過去10年の企業本社転入超過数で埼玉県が神奈川県を抜いて1位であったり、今後の先端産業創造プロジェクトに対する意欲が語られた。
コメンテーターとの質疑応答の中では、「空港や港の無い埼玉県がどのように首都圏の他都県に対して、企業誘致などで魅力を打ち出すのか」という質問に対して、「埼玉県内はすでに貫通した外環道や、今後整備される圏央道、そして利便性の高い鉄道網によって構築されるネットワークを活かした内陸拠点として成長を描く」と答え、今後の県のビジョンも知事の口から語られた。しかし、今年の1月に完成した世界1位の総合モーターメーカー日本電産(京都市)の中央研究所の場所は川崎市になったケースもある。この背景には海外からの優秀な研究者を登用するに当たり、羽田空港への立地が大きなメリットになったようだ。この2月に埼玉県は、日本最大の技術研究所である産業技術研究所と資金助成を行うNEDOと三者協定を締結した。先端産業創造にはまだまだ上田知事のトップセールスが求められる。
埼玉県には、現職知事の在任期間について3期12年を限度とする多選自粛条例が存在する。しかし、今の上田県政以上の行政が実現できなければ、本末転倒になってしまう。地方自治の本質は住民の対して質の高い行政サービスを提供することにあるからだ。
本大会には国会議員、市町村長、県会議員と多数の来賓が足を運んでいたが、自民党の国会議員、県会議員は一人も来ていなかった。自民党内で禁足令が出ていると一部報道されていたが、本当のようだ。行政のトップである知事に対して、是々非々で県民のための政策を実現させていくのが議会そして議員の本分である。具体的な争点もなく、いたずらに党派対立をあおるのはまさに県民不在といわざるを得ない。
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