トップページ ≫ 社会 ≫ 藤本市政の中間評価 34万都市所沢にふさわしい人は誰か
社会
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藤本正人氏が所沢市長に就任してから、もうすぐ3年になる。
新任の市長というのは、なかなか自分のカラーが出せず、前市長の敷いたレールの上を踏み外さないように、慎重に、そして安全に市政運営をするのが慣例である。 しかし、藤本市長は1年目から独自色を出し、やや強引な印象もあるが、「よくやっている」という声を数多く耳にする。
藤本市長といえば、所沢市立狭山ヶ丘中学校の「エアコン問題」を抜きにしては語れない。 狭山ヶ丘中学校の上空は、隣接する航空自衛隊入間基地に着陸する航空機の騒音があり、窓を開けていれば、授業を中断せざるを得ず、エアコンは必要という声が多数あった。 それを受けて、事業費3億円を計上し、設計まで終えていたエアコン設置事業を、藤本市長はあえて中止し、事業費の内6割を占める防衛省からの補助金も返上したのだ。
「騒音も酷く窓も開けられないのに、熱中症になったらどうするのだ」「子どもにクーラー不要は暴論だ」など、市内外からの数多く批判の声があったが、藤本市長は記者会見で、「東日本大震災による原発事故で、私たちの快適で便利な生活は田舎の犠牲の上に成り立っていると分かった。地球温暖化や節電対策もあり、方向転換する。子どもたちも分かってくれるはず」と説明した。
今でも「エアコン問題」はくすぶっているが、藤本市長は逃げずに、この問題と向き合っている。藤本市長は中学教師だったので、教育現場のことがよく分かっていて、それでもエアコン設置を中止したことは、信念あってのことだろう。
来年の10月、所沢は市長選挙があり、藤本市長も2期目に挑戦するだろう。早くも前衆議院議員など、藤本市政打倒を掲げて立候補するという「噂」も出ているが、次の衆議院選挙でも勝てそうにないから市長に立候補でもしておくか、という人に所沢のかじ取り役を任せるのはどうか。
信念があり、筋が通っている藤本市長に2期目も、という声は多い。
(直木 龍介)
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