トップページ ≫ 社会 ≫ ゆるむ防災意識~埼玉県とさいたま市の場合~
社会
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10月に入ってからの台風が日本に災害の影響を与えている。大型台風18号が日本列島を直撃した。週明けの通勤、通学時間帯に関東地方はその影響を受けた。科学技術の進歩によりその台風の勢力や状態、速度や進路などの正確性も高い。
国や県による避難勧告や警戒警報などの対応が伝えられる中、週末には関東地方の都県では通学時間帯となる恐れがあるため、早い段階で公立学校の休校を決めたのだが、さいたま市のある小学校では、当日の朝に連絡網を通じて休校の知らせが入った。出勤前の時間帯に連絡がつきにくい保護者があるなど、さいたま市の緊急情報の対応に不安を感じた。埼玉県教育委員会に聞けば防災上の情報交換はあるが、こういったことは各市町村での対応に任せているという。さいたま市の教育委員会によると、対応は各学校長の判断に任せているという。さらに休校を決定した各学校の情報もすぐには確認してはいないという。さいたま市は先の震災でも被害が少なく災害に強い街であるが、防災に対する意識がゆるんできているのではないだろうか。台風直撃で強風の中、傘を持たせ登校させる保護者はいないだろうが、このような防災システムでは個々に対応が遅れ、被災するリスクは高いのではないかと思う。
昨今、日本は地震、土砂災害、火山噴火等の自然の猛威にさらされている。古来より神風と称されていた台風もまた、捉え方に違いはあれど毎年訪れる自然の驚異である。その驚異に対し、大きな被害を受けながらも復興し立ち直ってきた歴史がある。些細な油断と判断の遅れが多くの犠牲を生み出しかねないのだという点を見つめ直し、ゆるみつつある意識を立て直す必要があるのではないだろうか。
(多田 清成)
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