トップページ ≫ 社会 ≫ ガスタンクに隣接する水素製造工場の建設計画
社会
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さいたま市桜区中島2丁目の国道17号線大宮バイパス沿い、東京ガスエネルギー埼玉支社敷地内に水素ガス製造工場の建設が予定されている。2015年の運用を目指しているが、近くには小学校もあり敷地沿いは通学路となっているなど敷地に隣接する住民から水素製造工場の建設について不安の声が上がっている。
この建設に当たってはすでに経済産業省の「水素供給設備整備事業費補助金」の交付を受けることが決定しており、またさいたま市が推進する「ハイパーエネルギーステーションS」および「エネルギー安定供給拠点地区」を目指し、さいたま市が整備支援として創設する設置費補助制度の活用を含め、市と連携を図りながら建設を進めていく予定であるという。次世代クリーンエネルギーとして、将来の水素エネルギー利用拡大に向けた準備は必要だ。水素エネルギー、太陽光発電など地球環境に配慮したクリーンエネルギーは今後も重要な政策となる。
計画の製造工場では原料(天然ガス、LPガス、水など)を改質して水素を製造する。製造では800℃の高温が発生し、5メートルの排熱用煙突からは200℃近い熱が大気中の出されるという。敷地面積約2.0ヘクタール内には巨大な球体のガスタンクがあり、計画ではタンクと水素製造装置との距離は約15メートル。水素製造装置の周りは3.8メートルの高さの障壁で囲むという説明であり、ガスタンクに隣接する水素製造工場の建設に、近隣住民は万が一の災害が起きた場合の安全対策に問題が無いのかと大きく不安を募らせている。
この「ハイパーエネルギーステーションS」は、さいたま市が進める「次世代自動車・スマートエネルギー特区推進事業」の重点プロジェクトで「エネルギーの安定供給拠点地区」として平成25年8月に都市計画地区計画の変更が決定された。その際には土地の利用方針として「地区に隣接した住宅地の居住環境な配慮する」とある。
地域近隣住民の中からは建設計画の白紙を要望する声もある。入念な説明と安全対策を怠る事無く進めて、将来のエネルギー政策が市民住民に有益な効果をもたらすものであって欲しい。
(多田 清成)
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