社会
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衆議院の解散を受け、来月12月2日公示、14日執行の総選挙において野党の足並みは揃わず、突然の解党、離党入党の動きが活発化し、いよいよ立候補を取りやめるといった地区まで出始めるなど、政治家のお家騒動ばかりが目につく選挙模様を呈している。与党は取りこぼしの無いよう着々と準備を進め、「軽減税率の実現を目指す」というポスターを街中で目にするなど何か慌ただしい。熱気を感じず、かえって気候なのか景気なのか異様な寒さを感じて来る。今回、埼玉1区では自民現職に比例復活の民主現職、共産、社民が新人を擁立し議席を争う。2年前の選挙では自民村井ひでき氏96,242票、民主たけまさ公一76,583票、みんな42,451票、共産18,503票、社民8,396票と自民村井氏が民主現職を2万票近く引き離す大差で勝利した。第3極といわれたみんなの党をも大きく引き離している。今回、みんなの党が解党し、自民、民主、共産、社民の4人での争いとなる模様であり、4万票のみんなの党の票の動向が注目される。当選して2年余りでの解散となり、自身の実績をアピールしにくい候補者も多く、アベノミクス経済成長戦略の効果が現われてくることにかかっているのではないのだろうか。野党もまたこれといった政策や戦略を提示できずにいるようだ。
期待といえば、やはり前回、埼玉県全体で比例代表北関東ブロックの政党別得票では自民の850,136票に次いで維新の会が619,534票と多くの票を獲得していたのだが、今回の橋下維新代表が出馬しないというアナウンスに、埼玉県内の候補者の中には前回のような勢いと得票に至らないのではと落胆の色を隠せず、小選挙区での出馬を取りやめる候補者もあるようだ。身内の中でも期待は薄くなっているのだろうか。日本のかじ取りをする前に自身のかじ取りが定まらない政治家に未来をゆだね任せてはおけない。
新年の挨拶、年賀状を書く季節。新しい年を祝う言葉が、受け取った相手が笑顔で賀状を読んでいられるように、かじ取りの定まった年末となることを期待したい。私たち選ぶ側にも将来を創る権利と責任があることを肝に銘じて、迷うことなく態度を決めることを大いに臨んでいる。
(多田 清成)
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