トップページ ≫ 社会 ≫ 所沢の住民投票が告示「教室にエアコン設置イエスかノーか?」~市長の哲学か現実かの勝負
社会
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事実上10月に行われる所沢市長選挙の「前哨戦」である住民投票が8日告示を迎えた。遡れば齋藤博市長在任中の9年前、航空自衛隊入間基地の近くにある、騒音対策を施した所謂「防音校舎」に対し、エアコン設置計画を決定。この計画は当麻好子市長にも引き継がれ1校にエアコンが設置されたが、4年前の藤本正人市長が就任してから一転、計画中止が決定された。藤本市長は、「東日本大震災と原発事故を経験した我々は、“暑いからクーラーを”という発想を無くした方がよい。クーラーを使って温暖化にしてしまうのではなく、緑を増やし温暖化にならない環境を作るべきだ」と主張する。
一方、エアコン設置が撤回された市立狭山ヶ丘中学校の保護者を中心とした住民グループは「教室の窓を全開にしていたら騒音で授業が中断されてしまうので、夏場はクーラーが絶対に必要である」と、署名運動を展開した。その結果、署名は8730人分が集まり、藤本市長に直接請求をし、昨年12月の所沢市議会で住民投票の実施を定めた条例案が可決された。
2月8日に告示され、2月15日(日)が投票日だが、まだまだ市民の間では関心が薄いので、所沢市はさらに投票を呼びかける広報活動に力を入れるそうだ。
(直木 龍介)
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