トップページ ≫ 社会 ≫ 学校って何だろう 受験シーズンに考える
社会
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受験生が大変な季節になった。いや、よくみていると親の方が大変なのかもしれない。一流高校に入れて一流大学に入れて一流会社に入社。ハイ!それで人生決まり!とはいかないのが人生だ。だからおもしろい。おもしろさを教えてやるのが、本当は学校ではあるまいか。
先日、浦高を卒業して医大をでたお医者さんが「浦高でて、社会で成功している人はわずか30パーセントから40パーセントなんです」と胸をはって?嘆いていた。戦後の教育は、戦前の良きものをかなり喪失させてしまった。例えば歴史教育。日本の伝統や、尊厳は教えられず、どちらかというと否定と自虐を前提としてしまった。歴史教育の視点のうち日本の学校、例えば、一つ一つの大学の歴史は最も重要なことで、今は偏差値というおかしな数字の中に高校や大学がスッポリとはまってしまい、内臓も何もない皮膚だけで評価されている人間のようになってしまった。
GMARCHとか日東駒専とか大学がゴロになりはててしまった。ジャーナリストだったら早稲田へ行け、経済人だったら慶應へ行け、独立して会社をおこすなら日大だ、とかいう気風がすっかり消えはてた。特色のない平面的な無個性の学校と学生が青春をつくっている。
卒業式の式辞で〝若者よ気概をもて!〟と校長が唱えても遠吠えだ。それよりも〝大学に行くな!腕を磨いて海外へ雄飛せよ!〟と自信をもって説くべきだ。
時代錯誤と失笑されようと、今、大切なのはそんな教育なのだ。
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