社会
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いよいよ県議選、また政令市の市議選の投開票日が明日に迫る。
ここで全戸に配布された浦和区の県会議員候補者の選挙公報にふれてみよう。
4人の候補者が並ぶ今回の選挙は、ぱっとみて「AKB対決」、そして現職VS新人である。
AKBの「A」はあさのめ、あらかわ、あべ。「KB」はこばやしだ。それに対して現職はあさのめ、あらかわ。新人はこばやし、あべ。
現職の二人のカラーもそれぞれ異なっている。
民主党現職あさのめ氏は名字を大々的にアピール。そのせいか、文章全体にあさのめの文字は重なり、政策や実現したことが少し見づらい。さらに詩人ともいえるメッセージ。冒頭には「不幸は一体誰か。一体、不幸は誰か」と綴り、最後にふたたび「不幸は一体誰か」で締めくくられていた。何か不幸を抱えている方なのかと思ってしまうほどだ。詩であれば力作だが政治家のメッセージとしては、明るい未来が見えてこないように何となく感じてしまう。
一方、自民党現職荒川氏。岩雄という名のごとく力強い表情が印象的である。荒川氏は御年75歳。弁護士歴40年、県議会副議長もつとめたベテラン議員。その荒川氏はメッセージ、政治目標を掲げている。弁護士としての経験をいかし振り込め詐欺撲滅などを訴えている。有権者としては県議経験12年のベテラン県議の実績がしりたいところであった。
新人二人にふれてみよう。三人目の「A」である阿部氏。独特な感性なのか、「弘法の筆」という文字と書が印刷されている。この文字には著作権の問題は?などの疑問が残る。さらに50歳というのに写真が若い。と思っていたら「写真は間に合わなかったので若い頃の姿です」とある。今どき携帯でも写真がとれる時代。これは戦略なのか?あえて個性的と評しておこう。しかし、郵便配達、運送会社係長と庶民的であることには共感がもてる。
最後に「KB」のこば、小林司氏。近年のゆるキャラブームにのってか、小林氏のファーストネームとサッカーのまちにちなんだ「ツッカー」のキャラクターのイラストがまず目をひく。小林氏の職歴は電通、楽天の執行役員。その経験をいかして上質な県政にしたいと挨拶でアピール。44歳、自民党浦和区支部推薦。キャッチコピーや挨拶に事業家らしさが現れていた。
浦和区、AKB総選挙ならぬAKB県議選。
満開の桜が散った後、どの二人候補者が笑顔を満開にするのだろうか。
明日の投開票日、その行方が気になるところだ。
(古城 智美)
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