18日夕刻、鳩山民主党代表が森岡洋一郎候補の応援のために春日部駅西口の街頭から聴衆に訴えた。

　鹿児島県霧島市において国旗を裂いて民主党の旗にみたてた事件を受け、右翼団体の妨害に備えて、街頭演説開始1時間以上前から周辺は物々しい警戒態勢がとられた。駅前ロータリーの歩道部分は集まったおよそ1,500名余りの聴衆でいっぱいになり島田智哉子・行田邦子参議院議員の応援演説も360度回り中から注目を浴びてなぜか上がり気味だ。

盛大な拍手と声援のなか到着した鳩山代表は官僚任せ、天下り、地域経済の衰退などを招いた自公政権を批判し、4年間消費税を増税することなく政策実現に向けての財源の確保はできていると訴えた。聴衆の最前列で日章旗をかざして抗議の姿勢を示した者に警備陣の緊張が高まったが、街頭演説会は盛大のうちにも何事も無く終了した。

　前日夕刻には土屋品子候補が出陣式を行い、石川春日部市長が前知事の遺影を掲げて支援を訴えた同じ場所で、民主党の集会のほうがはるかに多くの聴衆を集めた。しかも急な来援にも関わらず、不特定多数の聴衆が集まると言うことは今回の総選挙に対する有権者の並々ならぬ関心の表れか。5人の立候補者がしのぎを削る13区の選挙戦はまだ始まったばかりである。