社会
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今日から参議院選だ。民主党政権の是非を問うのが、今回の参議院選の意義だというが、果たしてそうか。我々は、ついマスコミに流されて、本質的なものが見えなくなってしまうことがままあるが、いまこそ冷静になって事の正否を考えてみる必要があるのではないか。参議院って何だ?参議院は本当に必要なのか?正直言って今のままの参議院なら無い方がましではないか。多額な歳費を国民の税金でまかなって、そのまかないの対価はほとんど実感がないと言うのが正しいのではないだろうか。憲法改正が前提になるのはもちろんだが、二院制が果たして、日本の政治文化や政治風土にマッチしているのかを真剣に考えるべきだ。つい数年前、幻冬舎が「参議院なんかいらない」を出版して、それをおもしろく読ませてもらった。結論としては、今のような参議院なら無い方が良いが、二院制の正しい存在としての参議院だったら、むしろいらないどころか必要だったという本旨には共感を持ったことを覚えている。執筆者は参議院を経験した、村上正邦、平野貞夫、筆坂秀世の三氏だっただけに説得力があった。要するに、衆議院の質が著しく劣化している今日、政治改革をまず参議院から始める。定数は50名ぐらいの少数とし、質を高め、衆議院のあり方まで含めて厳しいチェックをしていく。その為に、党首選には参加しない。大臣には就任しない。半数ごとの改選はやめ、任期6年を一括して選ぶ。予算は衆議院を議決とし、決算は参議院の議決、会計検査院は参議院の所管下におく。――こうすれば、民主党お得意の事業仕分けなぞやる必要もない。政府の審議会を廃止して、参議院がその役割をもつ等々。鑑みて現今の参議院は衆議院以上に劣化していまいか。今日、参議院の公示にあたって、現実にはよりよき候補者を当選させるのが義務だが、有権者の片方の眼として、政治のあり方、参議院のあり方にも注視しなければいけないと思うかどうか。
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